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『日記共同体』はインターネットの奥深く秘密裏に作られ、 冷静沈着なピカレイカー司令官の呼びかけのもと、 日夜、謎の訪問者UHO(※1)を歓迎し続けるのであった。 訪問者歓迎の準備は、できた。 |
第237回 | 『10ヶ月たったのです』 | 1998年12月1日(火)執筆 | |
第238回 | 『ゆっくり飛ぶのも楽じゃない』 | 1998年12月3日(木)執筆 |
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『10ヶ月たったのです』
| 1998年12月1日執筆 |
ナナミちゃんのすばらしさを全世界に知らしめる目的で開設したこのページですが、いつのまにか目的がすりかわってしまい、ラダ・ニーバ<やポリカルポフI16やPZL-ウィルガ短距離離着陸機の良さをわかっていただくページになってしまいました。
それはともかく、またもや更新が停滞しています。
しかし、最大の原因は、ベッドに横たわり布団にくるまりながらリブレットのキーをたたきつつ、文章完成前に寝てしまっていることかもしれません。 今現在も、布団のなかでこの文章を書いています。
今日は書きあげられるかな。 |
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『ゆっくり飛ぶのも楽じゃない』
| 1998年12月3日執筆 |
そうそう、不時着訓練のはなしでした。エンジンをアイドルにして滑空などしていると、滞空時間をのばしたいという本能から、ついゆっくり飛びたくなってしまうのですが、、これでわたしは教官になんども叱られたものでした。そう、飛行機というのものはある点を境にして、滑空比(あるいは降下率)が悪化します。セスナ172は大気速度70ノット、パイパーPA28-140ならば75ノットで滑空するのがベストとされていますが、この速度より速くても遅くても、飛行機の滑空比は悪化するのです。
飛行機が飛行中に受ける抵抗は、大きく分けてparasite dragとinduced dragに分類されます。(講義も教科書も英語だったので和訳がわかりません。)前者は速度の増加にともない増加する抵抗で、後者は速度の減少にともなって増加する抵抗です。おおむねこの2つの和が飛行機の受ける抵抗ということになりますから、速度が速くもなく、遅くもないあたりに『抵抗がもっとも少ない領域』ができることになる――というのが先の問いに対しての回答です。 とはいっても、着陸するためには速度を落とさなければなりません。しかし、速くとぶことと、ゆっくり飛ぶことは空力的性質として相反するものです。そこで高揚力装置の出番になります。フラップを下げたり、PHLS(powered high-lift system)をONにしたりするのは、このinduced dragの曲線を低速側によせてやる努力のあらわれです。滑走路への進入速度を小さくできれば滑走距離は短くなりますから、これによって飛行機はなにもしないよりも、はるかに短い距離で着陸することができます。
この方法――つまり揚力を推力でおぎなう方法で着陸すれば、飛行機は短い滑走距離で着陸できるはずです。この方法をとって着陸速度をさげた飛行機が、いまマスコミをさわがせている新明和US-1救難飛行艇で、これは荒れた外洋に離着水できる世界で唯一の飛行艇です。 ただ、この飛行艇は低速時の揚力の不足をエンジンパワーで補う設計ですから、着水直前にエンジンが止まったりすると、クリティカルな事態におちいってしまいます。この飛行機は軍用機ですから、被弾の危険性もあるでしょう。このことを考えると、確かに高性能ではあるのですが、あまり実戦向きの機体ではないかもしれないですね。
【注釈】
※2 速度ゼロ着陸 |