始祖鳥のさえずり |
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なお、このコーナーは、ぴか さん提唱の『日記共同体』による運営です。
[日記共同体の手引き]
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当地読者のみなさまに、ご併読をおすすめします。 |
第194回 | 『すこしだけ復活』 | 1998年9月2日(水)執筆 | |
第195回 | 『裏切りの星ユダ』 | 1998年9月3日(木)執筆 | |
第196回 | 『北海道へ』 | 1998年9月4日(金)執筆 | |
第197回 | 『3年ぶりのNSR』 | 1998年9月5日(土)執筆 | |
第198回 | 『NSR輸送作戦』 | 1998年9月6日(日)執筆 | |
第199回 | 『札幌オフ会』 | 1998年9月7日(月)執筆 | |
第200回 | 『ふふふ』 | 1998年9月8日(火)執筆 | |
第201回 | 『方向指示器復活』 | 1998年9月9日(水)執筆 | |
第202回 | 『カウル脱落』 | 1998年9月10日(木)執筆 | |
第203回 | 『冒険小説の一人称』 | 1998年9月11日(金)執筆 | |
第204回 | 『過去の汚点』 | 1998年9月12日(土)執筆 | |
第205回 | 『なぜだ』 | 1998年9月13日(日)執筆 | |
第206回 | 『プロバイダ物色中』 | 1998年9月14日(月)執筆 | |
第207回 | 『直下型地震』 | 1998年9月15日(火)執筆 | |
第208回 | 『お恥ずかしい限りです』 | 1998年9月16日(水)執筆 | |
第209回 | 『勢いにまかせる』 | 1998年9月17日(木)執筆 | |
第210回 | 『ニュージーランドの飛行機事故』 | 1998年9月18日(金)執筆 | |
第211回 | 『なんとも意図不明』 | 1998年9月19日(土)執筆 | |
第212回 | 『単車と過ごした日』 | 1998年9月20日(日)執筆 | |
第213回 | 『山岳飛行について』 | 1998年9月21日(月)執筆 | |
第214回 | 『古生物な日』 | 1998年9月24日(木)執筆 | |
第215回 | 『紅の豚』 | 1998年9月26日(土)執筆 | |
第216回 | 『iPassはおもしろい』 | 1998年9月27日(日)執筆 | |
第217回 | 『もうすぐ移転かも』 | 1998年9月28日(月)執筆 |
『すこしだけ復活』
| 1998年9月2日執筆 |
ぴか さん、当地のアドレス変更に迅速に対応していただきまして恐縮です。
ご無沙汰をしておりました。
帰国後数日にして精神的真空状態に陥り、文章が書けなくなってしまっていました。
しかし、週末に北海道まで単車を取りに行く予定なので、また連載の更新が途絶えるかもしれません。m(__)m
今日は掲示板をつくってみました。
『裏切りの星ユダ』
| 1998年9月3日執筆 |
掲示板について、一歩さんに裏切りを非難されてしまいました。
――と思ったら、その数時間後に一歩さんの裏切りを発見しました。(笑)
これにて一件落着。
裏切りといえば思い出すのが、『北斗の拳』に登場した『裏切りの星ユダ』というキャラクターです。よくよく考えると(考えなくても)とんでもない名前です。なぜこんな名前がついているのでしょう。
わたしが子供の頃に、たくましい男になれと願いをこめて父さんに名前をつけられた、一文字某というロボットアニメの主人公がいましたが、この『裏切りの星ユダ』もそうなのでしょうか。
そうだとすると、誰かを裏切った場合はもとより、誰も裏切ることなく誠実に、真っ正直に生きても『親の期待を裏切りおって』ということになってしまい、結局裏切り者の名からは永遠に逃れることはできない運命なのでありましょう。
じつに気の毒な男です。
『始祖鳥写真館』に記事を3つ追加しました。
『写真館』は、コメントをつけるのに手間がかかります。画像中心のページが楽だというのは大嘘ですね。(^^; 写真を加工するのはすぐに終わるのですが、それにあわせたコメントが追いつかず、大量のデジタル写真がハードディスクの肥やしになっています。
たいしたことを書いているわけではないのに、思考を文章のかたちに整理するのに時間がかかってしまうのですね。文章を書くのが遅いのは悩むところです。
『始祖鳥の生痕』に『七つの海のティコ』関連の落書きを掲載する予定でしたが、結局間に合わず、今日の更新は断念しました。
明日から北海道に単車をとりに行ってきます。
今週末は更新が途絶えるかもしれません。
『北海道へ』
| 1998年9月4日執筆 |
北海道に保存している単車を回収するため、仙台から札幌に移動する。
むこう一年間、日本での足にしようという考えだ。
飛行機に乗る。
767のコクピットを見せて貰おうと思っていたが、知らず知らずの間に熟睡していたらしい。目を覚ましたときには、『寝ていたので機内サービスができませんでした』というような意味のメッセージがあった。(あとで聞きに来てくれたので眠気覚ましに紅茶をいただいた。)
千歳空港の駅から新札幌まで電車に乗り、そこから地下鉄東西線に乗り換えた。琴似駅まで降りずにすむので楽である。
『3年ぶりのNSR』
| 1998年9月5日執筆 |
バスで231号線を北上、午後に増毛に到着する。
NSRは3年前そのままの姿で馬小屋のなかにあった。積算距離系は90000キロメートルをわずかに超えたところで止まっていた。
右側ステップの台座が内側にめくれこんでいる。
キックペダルが踏みすぎ(!)で外側に傾いでいる。踏み込むと外側に滑るので、くるぶしが危険。
クラッチレバーがあらぬ方向に曲がっていた。ついでに引きがとてつもなく重いので、ここはワイヤーインジェクタの出番である。
前輪マグネシウムホイールのリムの一部がアメのように曲がっている。
車体のアラインメントが狂っているせいだろうか、前輪のタイヤが偏減りをおこしている。後輪タイヤも交換したほうが良さそうである。
むむむ。
こんなにひどい状態だったっけ。
とりあえず仙台まで走らせることが第一である。
しかし、右ステップの歪みだけはなんとかしなければなるまい。その他の修理は給料が入ってから直すとしても、操作に影響がでてくるところは早めに手を打っておきたい。
車体からタンクを外してガソリンスタンドに持っていき、古いガソリンを廃棄し、新しいガソリンを入れてもらう。自分で塗装したタンクの塗料が溶けてしまった。やはり一般の塗料は被膜が弱い。塗り直そうと思う。
タンクを車体に取りつけ、フューエル・コックをONにしたところ、ガソリンが溢れ出した。あわててコックをOFFにする。キャブレターのフロートが固まっていたのだろう。本来ならキャブレターの分解掃除をするべきなのだが、チョークの引き戻しをくりかえして、ようすを見る。これによってフロートが元にもどることを期待しての姑息な対応であるが、これが効を奏して、キャブレタ-は正常に戻った。
単車に跨り、イグニッションをONの位置にセットする。予想していたことだが、ニュートラルランプは点灯しなかった。3年間も放っておいたのだから、当然かもしれない。 キルスイッチをRUNにセットする。キックペダルを引き出し、一気に踏み込んだ。
4、5回のキックで、はたしてエンジンは息を吹き返した。
いつか誰かが言っていたが、燃料が来て火花が散ればエンジンはまわるものなのだ。
エンジンをまわしたまま、タコメーターの稼動、ニュートラルランプ、オイルワーニングの点灯を確認。さらにヘッドライト(L&H)、ブレーキランプの点灯を確認する。
方向指示器が点灯しない。回転数をあげてみても状況に変化は見られない。
3年のあいだにバッテリーが完全にだめになってしまったのだろう。
数分間の暖機運転ののちにエンジンを切り、トランスミッションオイルの確認のためにキャップを取り外したところ、妙にオイルのレベルが高い。オイルを取って鼻を近づけてみると、2ストローク用オイル(カストロール)のにおいがした。顔面から血の気が引く。
この状態でエンジンをかけたのはすごく危険じゃなかったのか、わたし。
それとも分離給油タンクの2ストローク用のオイルがミッションにおりてくるなどということが、構造上あるのだろうか。いくらわたしでも2ストロークオイルと4ストロークを間違えるようなミスはしそうにないのだが、2ストロークオイルは現実にミッションに入っている。困ったものである。
少なくとも現時点で分かっているのは、エンジン再始動のためにはトランスミッションオイルを交換しなければならないということだ。というわけで、この直後にオイルを買いに行ったのだが、行った時には店は閉まっていた。残念、また明日だ。
『NSR輸送作戦』
| 1998年9月6日執筆 |
バッテリーを充電してみたが、完全に使用不能になっていることが判明。
GP4が入手できたので、トランスミッションオイルを交換した。
エンジンオイルとしてカストロールTTSを補給する。
これでどうにか走ることはできそうだ。
午後から231号線を南下する。バッテリーが死んだ単車での夜間走行は避けたかったからだ。
右折、左折の合図は手信号で行ないながら札幌に到着。
いい天気だった。
ダンパーの効きが弱いのが気になった。フォークオイルがへたっているせいだろう。
フロントサスペンションのオイルシールは大丈夫だろうか。
ステアリングステムのベアリングまわりもどうも気になる。
せめて帰国までの一年間、生き延びてくれえええ。←心の叫び。
しかし、エンジンだけは禍禍しいほどの元気の良さだ。
2速全開加速で前輪が『ふわっ』と――羽毛が風に舞いあがるように――浮き上がる。
しばらく眠っていたアブナイ部分を呼び覚まされるような気がしてなかなか心地が良い。
車体の挙動はNS400Rとくらべると、よりリニアに感じられる。車体が軽量、高剛性、コンパクトにできているからだろう。加減速も切れ味が良い。こういうライダーの意志を素直に増幅してくれる設計思想の車体は好きである。そうでなければ90000kmも乗り続けたりはしない。
CRMではなくNSRを持ってきたのは正解――だったかな。
『札幌オフ会』
| 1998年9月7日執筆 |
札幌のバイク屋さんにバッテリーの在庫がなかった。
特殊なバッテリー(**4L-B5)を使っているのが仇になってしまったか。
水曜日に入荷するとのことであった。入荷を待つことにする。
ニフティサーブFSF創作部屋の作家、デモステネスさんとススキノに飲みに行きました。(デモステネスさんは年内にホームページを作られるそうなので、リンクさせていただくことを企んでいます。)
いろいろなお話を聞くことができて、とても有意義で楽しいひとときでした。これほど多方面にわたって該博な知識を持っていらっしゃるかたは、そうはいないと思います。
すごいなあ。
ちなみに、この日帰宅したのは、午前4時頃でした。(^^;
『方向指示器復活』
| 1998年9月9日執筆 |
バイク屋さんからバッテリーが届いたと連絡を受け、取りに行く。
店先でバッテリーを新品に交換。
方向指示器が点灯するようになったのを確認する。
『ふふふ』
| 1998年9月8日執筆 |
この日の行動は秘密。
『カウル脱落』
| 1998年9月10日執筆 |
午後3時に札幌を出る。
途中、FRP製の左側アンダーカウルから乾いた小枝が折れるような音がしたと思うと、アンダーカウルがそのままフラッターを起こしはじめた。
真後ろから見ると、瀕死のニワトリが痙攣をおこしているように見えたかもしれない。
原因は止まるまでもなくわかっていた。カウルにあいたネジ止め穴のまわりごと、風圧でもぎ取られてしまったのだ。まったくFRPはクラックの進行に弱いものだ。
つま先でカウルをおさえながら走り、午後5時に苫小牧に着いた。
そのまま仙台行きの船に乗り込む。
『冒険小説の一人称』
| 1998年9月11日執筆 |
午前中に仙台に帰還する。
昨日、ギャビン・ライアルの『本番台本』を船の中で読んだ。
『ちがった空』もそうだったが、初期のライアルには不思議な軽妙さ、明るさがある。使う道具立てはあまり変わっていないが、『もっとも危険なゲーム』『深夜プラス1』をのちに書くことになる作家とは思えないほどに、作風が違ってみえる。
この間に、ライアルになにかがあったのだろうか。
あるいは翻訳のせいだろうか。
この種の冒険小説における主人公の一人称は、『私』でなければならないという主張をよく耳にする。大勢に便乗するようでいささか恥ずかしくもあるが、かくいうわたしも『私』支持者の一人である。そういうわけで、わたしは菊池光の訳が好きだ。
『俺』あるいは『おれ』は、なんとなく青臭い。
チンピラが意気がっているようで、どうもしっくりこないのだ。
『過去の汚点』
| 1998年9月12日執筆 |
さきほど、部屋を整理していたところ、若い頃に書いたマンガ、および創作ノートを発見した。
――読んでみた。
あまりのひどさに気を失いかけ、そのまま椅子からずり落ちて身悶えること数分間。
よっぽどごみに出そうかと思ったが、なにかの拍子にひとさまに見られないともかぎらない。燃やして炭酸ガス(※1)に還元することは、物質を自然の循環に戻してやる良い方法だが、植物がタンセイこめて作り出した高分子をいたずらにほどいて、熱のごとき下等なエネルギーをつくりだすのは言語道断――とは言わないが、夏場にものを燃やすのはやはりもったいない気がする。
冬の到来を待つことにしよう。
【注釈】
※1 二酸化炭素にまつわる問題
『二酸化炭素による温室効果によって地球が温暖化すると、南極の氷が溶け海面が上昇し、多くの都市が水面下に没する』という主張をしばしば耳にしますが、地球が温暖化することによって南極の氷はむしろ増えるという試算があります。
この試算の論拠は、現状の南極における降水はもっぱらその周辺部のみで、内陸部にはほとんど降水がない、という点にあります。事実、南極大陸の内陸部の年間降水量は3mmで、これは現在のサハラ砂漠のそれにはぼ等しい値です。これは、あまりにも寒すぎて、降水に不可欠な雲が形成されないためです。つまり地球が温暖化すると、南極において降水する範囲がひろくなり、それだけ南極の氷は増えるという理屈です。
『なぜだ』
| 1998年9月13日執筆 |
深夜にF1GPを見る。
驚いたことに、フェラーリが壊れずに完走し、あまつさえ1-2フィニッシュを決めてしまったのである。
なぜだ。フェラーリらしくないぞ。
『プロバイダ物色中』
| 1998年9月14日執筆 |
久しぶりに電脳空間に復活です。
10日分の連載を一気にアップロードしました。
こうなってくると、もはや日刊連載でもなんでもありませんねえ。
日刊連載はあきらめて、週刊連載にしようかしらん。
この10日間にメールをくださったみなさん、申し訳ありません。
今日明日中にお返事いたします。m(__)m
と思ったら、悲しいかな、ニフティがなかなかつながりません。
ここのところトラブルも多発していることもあって、ほかのプロバイダに切り替えようと物色しているところです。
支払いが定額制で、CGIが使えるところがいいな。
出崎演出も真っ青のきらびやかなページを目指すのだ。
『直下型地震』
| 1998年9月15日執筆 |
一歩さんの日記からの話題です。 一歩さんのアイデア、作品が古びないというのは、その時点で一歩さんが作家として完成していたということなのでしょうね。すごいです。
わたしの場合、昔に描いたものはもう読めません。絵が下手だというのも大きな理由ですが、書いている内容そのものに悶絶してしまいます。
これを描いたとき、わたしにとっての世界は今よりもずっと単純だったのだなあ――と思いつつ、しみじみとのたうちまわる今日この頃です。
| 愛機『TICO』の写真 |
4時過ぎに震度4の地震がありました。規模はM5.1、震源地はわたしの住居から20kmも離れていないところ(愛子断層)です。ほとんど直下型のそれでした。
わたしの部屋では『書籍流』が発生し、部屋中本だらけで、足の踏み場もないほどです。置き場所がないとはいえ、無造作につみあげておいたのが悪いのですね。本を整理したいけれど、いらない本というものは基本的にないので、困っています。
『お恥ずかしい限りです』
| 1998年9月16日執筆 |
芸も何もなく、感じたことをただ吐き出しているだけのプリミティブなマンガなので、ひねりもなにもありません。(^^;
もう稚拙さが見ていてもどかしくて息苦しいのですが、現在との違いが目に付くというのは、裏返せば、比較の対象になりうる程度に共通点が多いということでもあるかもしれません。『三つ子の魂百まで』とはうまいことをおっしゃいますね。(^-^)
『魂系』の作品、自分の感じたことをあざむいていない作品は、まだ他のジャンルに比べていくぶん経年変化に耐えられるような感はありますが、これは多くの場合短編なのですよね。長編のようなさまざまな立場のひとびとが登場する作品の劣化具合は、もう絶望的にどうしようもありません。(^^;
よくて、自己突っ込みを入れて笑いを取るネタになるのが関の山です。
それでもって、私の場合『書きたい』と指向するマンガ、書いてきたマンガはどちらかというと後者であることが、問題をさらにややこしくしています。
かくして紙屑の生産ははてしなく続くのであります。
『勢いにまかせる』
| 1998年9月17日執筆 |
『始祖鳥の生痕』に落書きを追加しました。
例によって題材は『七つの海のティコ』です。勢いにまかせて原画からあわせて4時間ほどで描きあげました。背景が手抜きです。(^^;
あとで恥ずかしさに耐えきれなくなって、修正をいれるかもしれません。
普通に私用している分には、愛機リブレット20にほとんど不満は感じていませんが、絵を描くときだけはフルカラーが表示できるコンピュータ、メモリがたくさん載っているコンピュータがうらやましくなります。
当地の掲示板をあたらしいものにつけかえました。
無料レンタル掲示板のほうが、有料のものよりも速くて快適で、文字数の制限も緩やかというのは痛快ですね。――ニフティのそれが重すぎるのでしょうか。
『ニュージーランドの飛行機事故』
| 1998年9月18日執筆 |
数日前に、マウント・クックの山腹に軽飛行機が激突したというニュースは聞いていた。知人からいただいたメールによると、レイク・テカポの『エア・サファリ』の機体とのことだ。セスナ177だろうか。
山中で霧にまかれて機位不明になり、地表を確認するために高度を下げたところに山腹があったのだろうか。あるいは逆に高度をあげる過程だったのか。
事故はいつも唐突にやってくる。
わたしは件のパイロットを知っていた。言葉を交わしたこともある。
せめて、彼と同乗者の苦痛が一瞬であったことを願うばかりだ。
『なんとも意図不明』
| 1998年9月19日執筆 |
奈良県で起きた、動物投棄(?)事件ですが、トラは見つかったのでしょうか。
つかまった動物のうち、わたしがニュースの画面で確認できたのは『ワラビーの一種』『オポッサムの一種』『ハクビシン』(※1)ですが、動物の種類が何ともマニアックです。
愉快犯にしては放した動物が高価そうなものばかりだし、世話できなくなって投棄したというのも違うような気がするし、なんとも意図不明な事件であります。
【注釈】
※1 ハクビシン
日本に住む唯一のジャコウネコ科の動物です。ハクビシンが日本で発見されたのは実に今世紀に入ってからのことで、分布が切れ切れで地方差がおおきいこともあり、大陸から移入された種類ではないかと考えられてきました。しかし、日本の個体群は大陸のものと頭骨のかたちが違っているという研究結果もあり、実は古来から日本にいた動物ではないかという説が浮上しています。
『単車と過ごした日』
| 1998年9月20日執筆 |
今日は快晴の暑い日だった。 修理のための部品も買いに行った。とりあえず安く直せるところ、走行上プライオリティが高いところから直していくことに決めている。クラッチレバー、ハンドルグリップラバーを交換することにする。(どちらかといえば右側ステップのゴムの摩耗と歪みが気になるのだが、これは次回に見送ることにした。) 街まで足を運んだところ、駅裏にあったバイクの部品屋さんがなくなっていた。移転したらしい。日本でバイクに乗るのは3年ぶりということもあって、どうも勝手が違う。もう一方の部品屋さんに行ってみたところ、品揃えがオフロード主体のそれに変わっており、オンロード用の部品はほとんど見当たらなかった。とりあえず入用だったチェーンルーブとクラッチレバー、ハンドルグリップラバーを買い求める。クラッチレバーはCRM用の短いタイプであるが、わたしはクラッチを2本指で握るので、むしろこれは好ましい。ハンドルグリップもオフロード用だが、加工すれば使えるので問題はない。
しかし、戻って来る途中、信号待ちでガソリンのにおいがすることに気づいた。見るとどこからかガソリンが漏れて流れている。急いで路肩に止めて車体を調べた。フューエルコックをOFFにしたが、流れ出るガソリンは止まらない。フューエルラインのゴムの劣化か、フューエルコックの問題、あるいはタンクに錆びなどで穴があいたのが原因だろうと見当をつけた。 家に戻ってすぐに消火器を取り出し、爆発炎上にそなえた。フューエルラインを外してから車体からタンクを降ろし、すぐに逆さまにする。ガソリンはフューエルコックの根元から流れ出していたことがわかった。
フューエルコック取り付け基部のネジが緩んでいたこと、そしてパッキンが弱っていたことが原因のようだ。取り付け基部を固く締めることで流出は止まった。 この作業が終わったところであたりが真っ暗になってしまったので、作業を中止する。念のためバッテリーを外しておく。残りの作業はあしたの早朝に繰り越しである。
●明日早朝におこなう作業
さきほど燃料漏れがないかの再確認のため、外に出たところ、ヒキガエルが玄関前のタイルの上に座って哲学な表情をしていた。
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『山岳飛行について』
| 1998年9月21日執筆 |
一歩さんの日記からの話題です。
ご心配いただき、もうしわけありません。
飛行機にしても単車にしても、事故は他人事ではないですね。
自分自身に確認する意味で、山岳飛行の注意点を思いつく限り書いてみました。
飛行機は20世紀のテクノロジーの結晶ですが、同時にむき出しの自然と格闘する機械でもあります。小さな判断の誤りは、しばしばフェータルなものとなって自分自身に返ってきます。飛行機を操るものは、だれよりも自然をよく理解している必要がありますね。
勉強しよう。>始祖鳥
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『古生物な日』
| 1998年9月24日執筆 |
今日はなんだか古生物の話題が豊富な日です。
インドネシアのスラウェシ北部沖で、シーラカンスの第2の個体群が発見されたそうです。現存するシーラカンスは、西インド洋のコモロ諸島近海が唯一の生息地として知られていましたが、この発見により、生息地がほかにもある可能性が強くなったということですね。ちなみに、この号のネイチャーの表紙はシーラカンスでした。
この発見のされかたが、なかなかドラマチックですてきです。 そういえば、コモロ諸島の漁師たちは、シーラカンスを『コンデッサ(幸せ)』と呼んでいるのですよね。(^^;
そうそう、CNNのサイトでシーラカンスをゴキブリと読み違え、不条理な感覚を覚えてしまいました。
これもネイチャー日本語版のトピックスですが、始祖鳥の頸椎と前胸椎に含気化の痕跡が発見された話題もありました。 鳥の体には『気嚢』とよばれる肺とつながった空気の袋が入っており、体を軽くし、呼吸の効率を高めています。この『気嚢』はじつに骨の内部にまで入りこんでおり、この特徴を『含気化』と呼びます。 さて、この含気化の特徴は鳥のみならず、鳥型の獣脚類にも見られますが、なぜか始祖鳥にはこれが見られないとされていました。鳥型の獣脚類から始祖鳥が進化し、その傍系が現代の鳥になったと仮定すると、もともと持っていた『含気化』の特性をいったん消滅させてから、また復活させたということになります。これは不自然である、つまり鳥は恐竜に起源を持たないのではないか、という意見がありました。 ところが、今回、始祖鳥化石を再調査したところ、やはり始祖鳥にも『含気化』は見られたと、研究者は主張しています。これが事実なら、『鳥・恐竜起源説』に有利な例証となりそうです。
【注釈】
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『紅の豚』
| 1998年9月26日執筆 |
ひさしぶりに『紅の豚』を見ました。
それから、スロットルレバーのとなりにある赤いレバーの正体が気になります。 色からするとミクスチャーレバーのようですが、そうだとするとスロットルレバーと一緒に動かすのは不可解です。双発なら2本目のスロットルレバーなのでしょうが、あの飛行艇は単発機ですし、やはり不思議です。 ――でも、やっぱりこの作品、好きなんですね。
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『iPassはおもしろい』
| 1998年9月27日執筆 |
いまさらという感もありますが――
それにしても iPass はすごい。 とはいっても、南米あたりでは、最悪の場合は持ちこんだ時点で没収か、良くても例によって謎の税金(係員によって要求額が違う(^^;)をとられそうです。旧共産圏あたりでは、リブレットもココム輸出規制のハイテク機器リストに抵触しそうな気がするので、世界中というのはやはりオーバーな表現かもしれません。
ほかにグローバルアクセスを実現する方法としては(お金に糸目をつけなければ)衛星携帯電話の『イリジウム』を使う方法もおもしろそうです。これなら、もはや電話線さえも不要です。原則として――さすがに、オーロラたなびく北極圏(南極圏)あたりでは電磁障害がおきそうですが――空が見えるところならどこでも大丈夫なのでしょうね。
しかし『イリジウム』というのはイカした名前です。
【注釈】
※2 K-T境界層
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『もうすぐ移転かも』
| 1998年9月28日執筆 |
ついにニフティをあきらめ、某プロバイダに新規契約申し込みをしました。アカウント発行が今月末にまにあえば、それにあわせてこのホームページは引越しです。現在のページは撤去ですね。
それにしても、iMacのスケルトン(英語でいうところの『シースルー』)筐体はいかしてますねえ。SCSIどころかFDDまで取り払ってしまった思い切りの良い設計思想も好きです。
そうそう、新しいプロバイダは複数のメールアカウントを持てるということなので、マルチアカウント対応のメールソフトをいくつか評価中です。
いままで使っていたのは、ゲイツ様の『Internet Mail』なのですが、これは単一のアカウントしか使えないソフトなので、残念ながらあきらめざるを得ないのです。 ――といいながら、ざっとデータ(MBXファイル)の中身を見てみたところ、削除用のフラグや格納順を示すカウンタなどがヘッダについていることを除けば、まったく素直に格納されていることがわかりました。フィルタを作ることで対処できそうです。
一歩さんが、いつもに輪をかけて大変そうです。
がんばれっ、傷は浅いぞ。
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