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(1)2006年5月以降の当地の問題提起に対するWikipedia 『始祖鳥』ノートの議論を受けて、当地は2007年1月22日にWikipedia 始祖鳥項目との比較画像による反論を行ないました。
(2)これに対して、Kinori氏は、削除論議内で次のような発言を行なっています。
また、同氏は『始祖鳥』ノート内で次のような発言をされていました。
(3)当地Webmaeter『始祖鳥』は、上記Kinoriさんの発言に対し、以下の文章による再反論を行ないます。 |
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Kinoriさん、はじめまして。当地Webmasterの始祖鳥と申します。 精査に基づいた具体的なご指摘を頂きましたこと、大変嬉しく思っています。 それでは、すべてのご指摘について再反論させていただきますので、よろしくお願いします。 (2007年1月30日)
注目すべき点はハトに比較していることではなく、「尾を含む大きさ」あるいは「尾を含まない大きさ」について言及していることで、これが当地における検証の独自部分です。Wikipedia上での記述「尾部が長いことを考慮すると胴体のサイズは現在のハト程度である。」は尾部に着目し、それを除いた頭胴長に着目している点が当地の着眼点・記述と共通しています。 残念ながら当方の手元には「マイペディア99テキスト版」はないため、「マイペディア97」を参照させていただきますが、始祖鳥項目の記述は下記のとおりでした。
ご指摘の通りハトと書かれていますが、体長と尾部との関連についてはいっさい記述がありませんでした。あるいは「マイペディア99テキスト版」では尾部と体長の関連についての言及があるのでしょうか。 もしそうでしたらこの点について認識を改めます。
飛翔能力のパラグラフを独立させたという特徴は英語版を元にしている可能性がある点については納得いたしました。 ところが英語版を拝読したところ、やはりこのパラグラフは当地を参考にしているのではないかと考えざるをえません。
これは英語版の要約ではなく、当地の記事の要約ではないでしょうか。 英語版での「Flight ability」の項目を読みましたが、非対称の羽毛の解説に始まり、羽ばたきができたかできないか、後肢に生える羽が飛行特性に関与したとの説に言及(昨年夏のLongrichによる論文)、CTスキャンによる脳断面が飛ぶ鳥のそれと似ていること、走ったか飛んだかについて軽く言及していますが、結論は出していません。 これに対して始祖鳥生息地では、飛行能力があることをまず断言、伝統的な滑空説と地上説を対比し、住んでいた環境、足の構造、走行能力に言及した上で、現時点では地上滑走が有力という結論を出しています。木の上に止まる想像図、に類する表現も始祖鳥生息地内の数ヶ所に登場しますし、第1指が対向していない点についても記述しています。 結論を言えば、Wikipedia日本語版の記事は、英語版の記事よりは始祖鳥生息地のそれを参考にした可能性が高いと思われます。
主張されますことは、「属名と種名をそれぞれ訳出」「古代の翼」「リトグラフ」「石版」「『由来する/しています(動詞)という言い回し』」などの複数の要素があくまでも偶然に一箇所に集まったということでしょうか。 申し訳ありませんが、これは私には信じがたいことです。
資料とした手持ちの日本語の文献を確認しましたが、全て「マックスベルク標本」と表記されていました。ドイツ経由で情報が入ってきていたため、表記の誤りが起き難いのでしょうか。英語圏ではご指摘の通りMaxbergをMaxburgとする誤りが多いようで(論文にさえ間違っているものがある)、これは英語では両者とも発音が良く似ている故に起きやすい誤りだと推定できます。 つまり、「標本名について、両者とも英語の文献を元にしたための共通した誤り」とKinoriさんは主張されているのでしょうか。 しかし、その場合は、下記の2点が問題になってきます。 (1)最初の"The Wheather"(羽毛)を数に入れないカウント法 始祖鳥生息地では、最初に産出した「一枚の羽毛」を標本の数にカウントしていません。(文中で言及はしています。) この数え方をしているのは、私が知る限り、始祖鳥生息地のみです。 下記3つのサイトはいずれも最初の羽毛を「1個目」としてカウントしていることに注目してください。 ・英語版Wikipedia ・All About Archaeopteryx (両方に共通するリンク) ・Archaeopteryx - A Prehistoric Bird(両方に共通するリンク) ところが、Wikipedia日本語版の記事と始祖鳥生息地はいずれも羽毛化石をカウントしていません。 (2)第七標本(A.bavarica)を「バイエルン標本」と表記している この標本は英語圏ではミュンヘン標本、またはゾルンホーファー・アクティエン・ヴェレイン標本と表記されます。 それではそれぞれのリンクにおける該当標本の表記を見てみましょう。 ・英語版Wikipedia Munich Specimen (ミュンヘン標本) ・All About Archaeopteryx (両方に共通するリンク) The Solnhofen-Aktien-Verein specimen(ゾルンホーファー・アクティエン・ヴェレイン標本) Archaeopteryx - A Prehistoric Bird(両方に共通するリンク) Solnhofer Aktien-Verein(ゾルンホーファー・アクティエン・ヴェレイン標本) いずれもバイエルン標本という表記は出てきません。 ところが、Wikipedia日本語版の記事と始祖鳥生息地はいずれも「バイエルン標本」と表記しています。 上記に加えて、下記があげられます。 (3)マックスベルク標本を「マックスブルク」と誤表記している 上記3つの要素が偶然に重なることは非常に考えにくいことです。
個人的な事情から初動が遅れたのはご指摘通りです。 Wikipediaは2005年12月2日に、当地は2005年12月6日に記事を作成しています。この点についてはご指摘に反証するすべがありません。 ところが、新聞報道への批判についてですが、当地は2005年12月6日に初めて書いた時点ですでにそれを行なっていますが、Wikipediaではほぼ同様の内容が追加されるのは2005年12月10日 (土) 10:22の版になってからですから、これについては当地がオリジナルと言えないでしょうか。 始祖鳥(古生物)について ニュースのバックナンバーと過去の更新履歴 2005年12月10日 (土) 10:22の版 また、ニュースに対する着眼点がそれぞれ違います。 始祖鳥生息地は、Wikipedia日本語版に存在していない下記の情報も含んでいます。
さらに、引用しているリンクがそれぞれ違うことは模倣でないことを暗示するものです。 始祖鳥生息地:(Science誌 日本語ハイライト:現在リンク切れ) http://www.sciencemag.jp/highlights/20051202/index.html Wikipedia日本語版:(Science誌アーカイブ:Wikipedia英語版の記事と同じリンク) http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/310/5753/1483 どれも間接的な証拠に過ぎません。 しかし、該当記事に関して当地がWikipediaを模倣したという証明は、これらを全て否定しない限りなされえないのではないでしょうか。 ※2007年1月31日 年号の誤表記を修正(2006年→2005年) |