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【参考文献】2007年2月4日更新
当初、この『始祖鳥(古生物)について』はささやかなメモ書き程度のものであったのですが、いつのまにか当地内でもっとも閲覧数の多いコンテンツとなり、ここをリファレンスしてくださっているページも増えてきています。こういう状況で参考文献の表記が無いのは資料として問題であると考え、遅まきながら、作成時に使った資料を掲載することにしました。ただし、コンテンツ作成当時の記憶をたどりつつの確認作業となるため、補完まで時間はかかりますが、よろしくおねがいします。
書名 | 著者・編者 | 出版社 | ISBN | 注釈 |
動物解剖図 | 日本動物学会・編 | 丸善 | ISBN4-621-03455-3 | |
古生物学の基礎 | D.M.ラウプ&S.M.スタンレー・著 | どうぶつ社 | ISBN4-88622-101-7 | |
古生物学入門 | 間嶋隆一 池谷仙之・著 | 朝倉書店 | ISBN4-254-16236-7 | |
脊椎動物の進化 【原著第4版】 | コルバート+モラレス共著 | 築地書館 | ISBN4-8067-1113-6 | 出版年は古め |
オックスフォード動物行動学事典 | デイヴィド・マクファーランド・編 | どうぶつ社 | ISBN 4-88622-500-4 | 絶版 |
ヘンダーソン生物学用語事典 | Eleanor Lawrence・編 | オーム社 | ISBN 4-274-02321-4 | |
Oxford CONCISE DICTIONALY OF ZOOLOGY | MICHAEL ALLABY・編 | Oxford University Press | ISBN0-19-286093-3 | 動物学事典 |
THE NEW PENGUIN DICTIONALY OF GEOLOGY | PHILIP KEAREY | PENGUIN Science Reference | ISBN0-14-051277-2 | 地学事典 |
Oxford Latin | | Oxford University Press | ISBN0-19-860139-5 | ラテン語辞書 |
Principles of Flight and Aeroplane Performance(THE COMMERCIAL PILOT'S SERIES) | | Aviation Theory Centre(NZ) | - | 飛行の原理を説明する上での参考資料 |
【詳細を失念した参考文献】
※以下はタイトルや参考にした箇所がはっきりしていませんが、記述の際に参考にした思いつく限りの書籍類です。正確な情報が判明次第、補完します。
◆Nature各号 (再推敲で気づいたときに随時補完中)
→『参考文献(論文)』の項に随時記述
◆茶色い表紙の事典(動物学関係の英文事典・タイトル失念)
始祖鳥の特徴の一部を記述するときに参考にした
カンタベリー大学の図書館で参照したため現時点では特定不可
◆アエラ・ムック 動物学がわかる(正確なタイトル失念)
生物の飛行理論について
リファレンスがしっかり書かれており一次資料(論文)にアクセスする助けになった
◆最新恐竜論
その他金子隆一氏の著作も参考資料として使用
初期鳥類と恐竜の類縁関係について
◆生態学概論?(正確なタイトル失念)
ニッチと競合について
◆宝島社 最新恐竜学?(正確なタイトル失念)
別冊宝島EX 最新・恐竜進化論 ISBN(なし) 1992年11月14日発行
維都夜潮氏による記事「鳥はほんとうに恐竜の子孫なのか?」
フレッド・ホイルのクレーム(贋作疑惑)の顛末、マックスベルク標本の話など貴重な周辺情報があった(2007年2月4日追記)
◆学生版古生物学事典(正確なタイトル失念)
サイト立ち上げ初期に使用、参考にした箇所は今となっては不明。ただし参考資料として使ったことは確実
◆骨の動物誌
鎖骨についての記述
◆失われた恐竜王国
中国の研究者事情について詳しい
◆有明海
干潟の生態系について
◆干潟の自然史
干潟の生態系について
◆ハチクイは夫が実家に入り浸り
アーケオプテリクス・ババリカ(バイエルン標本)についての記述あり
◆アニマ各号
始祖鳥の特集号あり、ただし1984年のアイヒシュテット国際始祖鳥会議以前の内容のため、当時は始祖鳥がどのように捉えられていたかを知る資料としてのみ役立つ(2007年2月4日詳細を記述)
◆アニマ No.84 1980年3月号 「始祖鳥の謎 6個の化石は語る」
羽毛からアイヒシュテット標本までの解説(羽毛を含めて6個としている)。
特筆すべき点としてオストロム教授本人が寄稿している点が上げられる。この中でオストロムは羽毛の補虫網起源説を主張、また始祖鳥は飛べなかったであろうと予想している。(のちに両方の説とも撤回した)さらに、歴史的に鳥類の恐竜起源説を見直す結果となったハールレム標本同定のいきさつについて本人の談話が載せられている貴重な資料である。(2007年2月4日追記)
【参考文献(論文)】
当地の執筆の参考にした一次資料です。内容がわかるように筆者(始祖鳥)のコメントもつけました。
◆Viohl, G. 1985. Geology of the Solnhofen lithographic limestone and the habitat of Archaeopteryx. In Hecht, M.K., Ostrum, J. H., Viohl, G. & Wellnhofer, P.(eds) The Beginnings of Birds. Proceedings of the International Archaeopteryx Conference Eichstätt 1984:31-44. Willibadsburg: Freunde des-Jura-Museums Eichstätt.
ギュンター・フィオール博士によるゾルンホーヘンの古環境についての総論
→内容梗概の翻訳(当地WebMasterによる翻訳/全訳も検討中)
◆Rietschel, S. 1985. Feathers and wings of Archaeopteryx, and The question of her flight ability. In Hecht, M.K., Ostrum J.H., Viohl, G & Wellnhofer, P.(eds) The Beginning of Birds. Proceedings: of the International Archaeopteryx Conference Eichstätt 1984: 251-260. Willibadsburg: Freunde des Jura-Museums Eichstätt.
始祖鳥の飛行能力について(私の知る限りでは非対称の羽毛と飛行能力を関連付けた最初のリポート)
◆O’Farrell, B., Davenport, J & Kelly, T. 2002. Was Archaeopteryx a wing-in-ground effect flier? Ibis 144 (4), 686-688.
始祖鳥が地面効果を利用して飛んでいたことについての考察
→翻訳『始祖鳥は地面効果による飛行者であったか?』(当地WebMasterによる全訳)
◆Rayner,J.M.V. 1985.Mechanical and ecological constraints on flight evolution. In Hecht. M.K.. Ostrum, J.H.. Viohl, G.. & Wellnhofer, P. (eds) The Beginnings of Birds. Proceedings of the International Archaeopteryx Conference Eichstätt 1984:31-44. Willibadsburg: Freunde des-Jura-Museums Eichstätt.
始祖鳥の飛行における基礎データとして使われている離陸速度 6[m/s]はこれによるものです。
◆Earls, K. D. 2000. Kinematics and mechanics of ground take-off in the starling Sturnis vulgaris and the quail Coturnix coturnix. The Journal of Experimental Biology 203, 725-739 (2000)
初期上昇速度の90%を脚で受け持ち、10%を翼の推力に頼っているという論文です。ホシムクドリ(Sturnus vulgaris)とウズラ(Coturnix coturnix)について調査したもので、それぞれが全く生態の違う鳥であるにかかわらず、両者とも90%を脚の力から得ているというものです。
◆Poore, S. O., Sanchez-Haiman, A. & Goslow Jr, G. E., 1997. Wing upstroke and the evolution of flapping flight. Nature 387, 799-802 (2000)
鳥の羽ばたきについての論文です。始祖鳥に翼を肩より高く持ち上げるための烏口上筋(m. supracoracoideus (SC))が欠けていることに言及しています。つまり、始祖鳥の羽ばたきは浅くせわしないものだったことになります。
◆Burgers, Ph. & Chiappe, L.M., 1999. The wing of Archaeopteryx as a primary thrust generator. Nature 399, 60-62 (2000)
始祖鳥の翼が生み出す推力が走行速度を向上させ、走ることで離陸速度6[m/s]を得ることができることを示唆した論文です。
◆Padian, K., 1998. When is a bird not a bird? Nature 393, 729-730 (1998)
鳥類の分岐分類について示したコラムです。
◆Britt, B. B., Makovicky, P. J., Gauthier, J., & Bonde, N., 1998. Postcranial pneumatization in Archaeopteryx, Nature 395, 374-376 (1998)
始祖鳥の骨格に含気性(pneumatization)が認められたとの論文です。
◆Reisz, R. R., Sues, H., 2000. The 'feathers' of Longisquama, Nature 408, 428-428 (2000)
飛行性槽歯類ロンギスクアマ(Longisquama insignis)の羽毛についてのコラムです。
◆Xu, X., Zhou, Z., Wang, X, 2000. The 'feathers' of Longisquama Nature 408, 705-708 (2000)
ミクロラプトル(Microraptor zhaoianus)の記載論文です。
◆Melchor, R. N., Valais, S., Genise, J. F., 2002. Bird-like fossil footprints from the Late Triassic, Nature 417, 936-938 (2002)
三畳紀後期の地層から鳥類に似た足跡化石が見つかったとの論文です。これを残したのが本当の鳥類なら、鳥類の起源は三畳紀後期よりもさかのぼることになります。
◆Xu, X., Zhou, Z., Wang, X., Kuang, X., Zhang, F., Du, X., 2003. Four-winged dinosaurs from China, Nature 421, 335-340 (2003)
四枚羽根の恐竜、ミクロラプトル・グイ(Microraptor gui)の初の報告です。
◆Jones, T. D., Farlow, J. O., Ruben, J. A., 2000. Cursoriality in bipedal archosaurs, Nature 406, 716-718 (2000)
二足歩行恐竜の走行性についての論文です。ディノニクス(Deinonychus)とカウディプテリクス(Caudipteryx)を重心位置などの観点から比較しています。始祖鳥は重心位置ではディノニクスに近いことになります。
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【参考文献(Webサイト)】
http://www.fossilien-solnhofen.de/archfunde.html
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