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七つの海のティコ
憶測事典

『七つの海のティコ』の憶測解説コーナーです。
筆者の推定や偏見が大量に混入しています。

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国際南極財団の基地はどこにあったのか
 『七つの海のティコ』のクライマックスの舞台は、GMCの操る国際南極財団の基地とその周辺です。しかし、その具体的な位置については本編中では触れられていません。
 しかし、そのヒントは『七つの海のティコ』小説版に隠されていました。小説版のクライマックスで、スコットが次のようなことを言っているのです。

『全速で西に向かい、フランスの観測基地に写真を持ち込むんだ。』
(第三巻、170P)

 つまり、ペペロンチーノ号の位置=国際南極財団の基地は、フランスの観測基地の東側にあったということになります。そして、フランスの南極基地といえば、ひとつしかありません。緯度はほぼ南極圏ぎりぎり、経度は東経140度の位置にある、DUMONT D'URVIIL 基地です。




 さて、ペペロンチーノ号の一行は、オーストラリアからコモロ諸島、そして南極というルートをとっています。オーストラリアにいたときにはちょうどカモノハシの繁殖期でしたから、時期を絞り込む有力な手がかりです。航海の日数を考えると、南極海にたどりついた時点では、南半球は真夏であったと考えるのが妥当でしょう。

 そうだとすると、氷はバレニー諸島のあたりまで後退していたはずですから、ペペロンチーノ号の位置もだいたいこのあたりだったのではないかと想像できます。
 この図を見る限り、イタリアのTERRA NOVA BAY基地のほうが近そうに見えますが、このあたりは真夏でも氷に覆われています。いくらペペロンチーノ号の前身は砕氷船だといっても、火急の事態にあってのんびりと砕氷しながら進むわけには行きませんから、より海岸に近いフランスの基地を目指したということなのでしょうか。

 でも、なんだかフランスの基地では駄目なような気がしてなりません。(^^;
 フランスは、西欧諸国の中でもっとも環境・生態系保護に冷淡な国として有名です。(ただし、原子力産業はフランスの国策産業なので、地球温暖化問題だけは別のようです。)

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