[始祖鳥生息地へ]
・始祖鳥掲示板
(1999年6月27日(日)~1999年10月26日(火)掲載分)

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[タイトル一覧] [始祖鳥生息地へ]

#51『アノマロカリスを買ってしまった』デモステネス1999年6月27日(日)
#52『アノマロカリスはすばらしいです』始祖鳥1999年7月2日(金)
#53『宮崎アニメの悪役』琴鳴1999年7月3日(土)
#54『アノマロ君』デモステネス1999年7月6日(火)
#55『悪役はむずかしいです』始祖鳥1999年7月10日(土)
#56『納得しつつ驚きました(^^;』始祖鳥1999年7月10日(土)
#57『コウイカに似ているかも』始祖鳥1999年7月10日(土)
#58『わお』デモステネス1999年7月12日(月)
#59『教えて』kazu1999年7月13日(火)
#60『生物体の海中浮遊について(1)』始祖鳥1999年7月13日(火)
#61『生物体の海中浮遊について(2)』始祖鳥1999年7月13日(火)
#62『もうしわけありませんm(__)m』始祖鳥1999年7月13日(火)
#63『いやあ、うれしいです』デモステネス1999年7月15日(木)
#64『初めまして♪』ポンコツ壱号1999年7月17日(土)
#65『おめでとうございます』始祖鳥1999年07月18日(日)
#66『よろしくお願いします』始祖鳥1999年07月18日(日)
#67『Re:よろしくお願いします』ポンコツ@なかつ1999年7月19日(月)
#68『リンクさせていただきました』始祖鳥1999年7月20日(火)
#69『今度はアパトサウルスだ』デモステネス1999年7月20日(火)
#70『ばいく』ポンコツ壱号1999年7月23日(金)
#71『アパトサウルスの体色』始祖鳥1999年8月1日(日)
#72『XT125ですか(^-^)』始祖鳥1999年8月1日(日)
#73『いろいろ』デモステネス1999年8月3日(火)
#74『おお、超立派!!!!!!』キク1999年8月6日(金)
#75『今月中の帰省(北海道行き)ならず(;_;)』始祖鳥1999年8月6日(金)
#76『前の発言の続き』始祖鳥1999年8月6日(金)
#77『そこまで言われると照れてしまいます(^^;』始祖鳥1999年8月6日(金)
#78『F か そうでないか』デモステネス1999年8月8日(日)
#79『知る人ぞ知る』デモステネス1999年8月9日(月)
#80『ファンタジーは好きなのですが』始祖鳥1999年8月20日(金)
#81『Are? IME ga kikanai』デモステネス1999年8月23日(月)
#82『マイン還付』始祖鳥1999年9月2日(木)
#83『たぶんセスジツユムシ』デモステネス1999年9月6日(月)
#84『ありがとうございました』luna1999年9月10日(金)
#85『おそらく間違いありません』始祖鳥1999年9月12日(日)
#86『先日は大変お世話になりました』始祖鳥1999年9月12日(日)
#87『旅立つチョウ』デモステネス1999年9月17日(金)
#89『大変ご無沙汰をしています』始祖鳥1999年10月10日(日)
#90『一歩さん@日記共同体へ』始祖鳥1999年10月10日(日)
#91『Nz、Nz』デモステネス1999年10月12日(火)
#92『いこぢなじいさん』一歩1999年10月13日(水)
#93『お待ちしております(^-^)』始祖鳥1999年10月17日(日)
#94『コリバ・ラブラブ団の刺客』始祖鳥1999年10月17日(日)
#95『コリバ@キリンヤガの人気回復策として』始祖鳥1999年10月18日(月)
#96『駄目(笑)』一歩1999年10月18日(月)
#97『キリンヤガを読む』デモステネス1999年10月19日(火)
#98『毎度のことながら』始祖鳥1999年10月23日(土)
#99『たぶれっと』一歩1999年10月25日(月)
#100『二頭の鯨は東へ向きを変え、まだ離れずにいる』ぴか1999年10月26日(火)

アノマロカリスを買ってしまった
お値段9500円。消費税475円のしめて9975円。かろうじて万札で間に合った
という。 (^^;
4ヶ月も東急ハンズ巡回をやめていたら欲求不満が炸裂してしまいました。
塩化ビニール製の造りが甘い、妙にラブリーなところがひっかかって、
数年前に国立博物館のショップで発見した時は「うーむ」と10分間アノマロ君
を目の前にして悩んでから買うのをやめた、という過去にも関らず。
 こうやって目の当たりにしてみると、その欠点もなんともいえず愛らしい。

・ 宿題
 FN Browning社はベルギーです。設計者のJohn Browning はあからさまに
英語国民の名前なんですけどねえ。
 Cz-75のCzとはチェコのセスカ・ゾブロジョブスカ社(うーむいかにも
スラブ的名前だ)だそうで、75というのはきっと1975年に開発されたモデル
、という意味でしょう。Vzというのはわかりませんが、ぱっと見はHi-power
と似ていますから、たぶんそれです。

・ジョジョの奇妙な冒険
 ジョセフでやめとけばよかったのになあ。代替わりするたびに
おどろおどろしく、下品になるんだもん。初代のジョナサンが泣くぞ。

Name : デモステネス(51) (99/6/27/日/19/49)


アノマロカリスはすばらしいです デモステネスさんへ
 デモステネスさん、お返事が遅れて申し訳ありません。
 イレギュラーの案件が入って仕事が一気に増えてしまい、一週間があっという間に過ぎてしまいました。

【アノマロカリス】
 ――あれを買ったのですか。(^^; 参りました。わたしも以前、科博のミュージアムショップに海洋堂のものが展示してあったのを見かけて心を動かされたのですが、結局無難な線(ディノニクスの刺繍入りネクタイ)で妥協してしまいました。
 札幌にはハンズがあるのがうらやましいです。仙台にはハンズがないので、悪魔と契約して(笑) 作ってもらうほかありません。
 来月か再来月にはそちらに行きますので、ぜひ拝見させてください。わたしのほうはショートサンダ-ランド飛行艇の舷側窓枠と秘密のアイテムを持っていきます。

【ジョン・ブローニングの謎】

 ご教示ありがとうございます。本当にベルギーの会社だったのですね。
 ジョン・ブローニングについては、米陸軍のM1911A1を設計した天才的な銃器設計者だということまでは知っていたのですが、なぜベルギーなのでしょう。謎は深まるばかりです。
セスカ・ゾブロジョブスカ社。じつに響きがいい名前ですね。これぞまさしく『スラブの大義』です。(^-^)

【ヨドバシカメラ超空間】
 仙台のヨドバシカメラに入るたびに、『ひょっとしてこのまま札幌に出られるのではないか』という思考が脳裏をよぎります。
 もっとも、札幌ではなく新宿西口に電送される可能性が高そうですが。(^^;

【ジョジョの奇妙な冒険】
 好みで言えば、ジョセフ編が一番好きでした。WW2前後の世界は(わたしにとって)感情移入しやすかったこともありますが、敵役の3人が良かったことが一番ポイントが高いです。ナチスもいい味出してました。(^^;
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 ◇ (ccc( ノ 始祖鳥 ◇ http://www.aay.mtci.ne.jp/~dinosaur/tico/
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Name : 始祖鳥(52) (99/7/2/金/23/52)


宮崎アニメの悪役
 一歩まちがえりゃただのいい人
 「コナン」でいうとダイスは当初悪役として出てくるんですが、レプカの
おかげで解放されて、嫁さんもらっちゃいます。「コナン」が13話で終わる
話だったらダイス悪役でおしまいです。よかったね。もらった嫁さんの方も
悪役なんですが、レプカに踏みにじられてブライダルです。
 オーロも悪役なんですが、出番がなくなったおかげでいいヒトです。
 レプカばんざい。
 彼もあといくつかエピソードがあったらいい人になってました。宮崎さん
自身がそう言ってます。
 悪役は、主人公を成長させる触媒です。枚数時間のかぎられたエンタテイ
ンメントであればなおのこと。レプカは悪役をまっとうできた、というところ
に価値のあるキャラクターです。勧善懲悪の長編を書いたことがある人なら
レプカのすばらしさがわかるはずです。すきすきレプカ長官。

Name : 琴鳴(53) (99/7/3/土/00/28)


アノマロ君
 冬樹蛉さんからmailをいただいた時、他にも情報をくれた人がいる、という
ことだったので、ふむふむと思っていたら始祖鳥さんだったんですね。(^o^)

【アノマロカリス】

 アノマロカリスというと、あのユーモラスな正面と放射線状の口が連想
されますが、こうやって手にとるとカナード翼&垂直尾翼2枚のシルエット
がなかなかかっこいいですね。F-19フリスビーになんとなし似ているような
気がします。
 ただ、惜しむらくは可動部分がない。これはいかんですね。人形たるもの、
500円でかえるガンダムプラモデルでも可動部分があってポーズをつけるよう
になっているもので、開発者は商売わかっとらん。(笑)
 最大の不満は口で、どう見てもカシパンかエゾバフンウニにしか見えません。
現在玄関の置物にしているので、ひっくり返して裏を見ない限りは見えないの
ですが、こいつばかりは改造してやりたくなる衝動に駆られます。
 目の形状とか、air in takeの場所とか、いろいろ質問したいこともあります
お越しをお待ちしております。

【レプカ局長】

 そうかあ、と目から鱗が落ちた状態です。私は勧善懲悪を書いたことがない
のですが、なるほど。
 船長一行はともかく、あのきっついおねえさんまで善人の仲間入りして
しまったのにはちょっとクサいかな、とは思ったのですが-なにしろ彼女は
南総里見八犬伝の玉梓みたいな悪女キャラでした-レプカが思いっきり外道
野郎だったのでそれほど違和感がありませんでした。
 しかし、あのレプカ局長をも善人にしてしまうとは一体全体どんな技を
使うのでしょう。確かに彼も最初は科学者の使い走りの事務屋(トップでは
あるが)で、苦労していたようではありましたが。

Name : デモステネス(54) (99/7/6/火/22/31)


悪役はむずかしいです
 琴鳴さん、ご無沙汰をしています。
 お仕事、お忙しそうですね。寒暖が激しいこの頃、体調は大丈夫でしょうか。

 悪役のむずかしさについては、現在進行形で実感しているところです。書きこめば書きこむほど『ただのいいひと』になってしまうので、もう泣きそうです。

【悪役について】
 いま完訳版の『宝島』を読んでいるのですが、ジョン・シルバーの造形が圧巻です。アニメ版のシルバーもすばらしいのですが、原作のかれもまた違ったよさがありますね。
 この作品においては主人公側の登場人物よりも、むしろ悪役のほうが魅力的なのはなぜだろうと考えたのですが、悪役がきちんと物を考えていて、かれ自身の確固とした矜持を持っていて、しかも作者の管制下(予定調和のなかに)におかれていないということかもしれません。
 これが成功している『宝島』は稀有な例ですね。

【未来少年コナン】
 『未来少年コナン』に宮崎駿作品に登場するエッセンスがすべて凝縮されていますよね。宮崎駿作品をひとつだけ選んでくださいと言われたら、わたしは躊躇なくこれを選びます。(二番目は『紅の豚』です。)

 話は飛びますが、このころの宮崎監督と今川監督はどこかしらにているような気がします。良い意味での『けれん』が共通しているような気がするのですね。
 わたしは根がミーハーなためか、ハリウッドや香港映画的な『けれん』が好きなので、どちらの監督も好みです。


【追伸】
 『RE・ZERO』の続きはまだでしょうか。
 いえ、せかしているわけではないのですが、続きが気になるのもまた真実で――(^^;

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Name : 始祖鳥(55) (99/7/10/土/22/34)


納得しつつ驚きました(^^;
 冬樹蛉さんの日記を読みました。

 デモステネスさんとわたしは、件の6月11日の日記を読んだときに、同じことに思いあたり、同じ行動をとったらしいですね。それもまったく別々に。(^^;
 わたしもお返事のメールをいただいていたのですが、『ほかのかた(情報提供者)』がデモステネスさんだったことを知り、さもあらん――と思いつつも、驚きました。
 まったく世間は狭いものです。まるで松本零士作品のようです。(^-^)

 氏の日記に書かれていることや主張そのものにはかならずしも賛成できないこともあるのですが、エンターテインメント性という点において、最高のものだと思います。
 しばらくまえに小説・日記系のページを集中的に巡回していた時期があるのですが、小説といえばリサイクル性を重視した特定分野ファンタジーや陳腐なスペースオペラ、読むに耐えない架空戦記、あるいは純文学風のなんてことのない絶望青年の繰り言ばかり(もちろん、これらのジャンルにもすばらしい作品もありました)、日記にしても『だるい』『むかつく』『疲れた』などの愚痴ばかりで閉口したものでした。
 それを思うと、冬樹蛉さんの日記のすばらしさをあらためて実感します。

 わたしは、読んでくれたかたに満足して帰ってもらいたいと思っているので、氏の日記は目標です。当然ながら同じことをしても勝ち目はないので、『始祖鳥』でなければ書けないものをお見せするつもりでいます。

 ところで、デモステネスさんは小説を書かれるときにエンターテインメント性と自己表現が相反する状況におかれた場合、どちらを優先されますか。(作品から感じる限り、前者ではないかとわたしは思っています。)


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Name : 始祖鳥(56) (99/7/10/土/22/34)


コウイカに似ているかも
 今時の軍用機には疎いため、F-19という戦闘機は知りませんが(F-20はアスランで実戦投入されていたので知っています。(^^; )、確かにアノマロカリスのフォルムはあやしい飛行物体そのものですね。ただ、アノマロカリスの標本は押しつぶされた状態で発見されているので、双垂直尾翼風の尾びれには根拠があるのかどうかはよくわかりません。復元を見る限り、現生の動物ではコウイカが形、動きともによくにていますね。

 北海道行きは、仕事が怪しい雰囲気になってきたので9月になってしまうかもしれませんが、そちらに帰ったときはよろしくお願いします。
 わたしの知っている範囲のことでしたら協力は惜しみませんが、最新の知見を投入しても、おそらく5年先には学説自体が陳腐化しているでしょう。(^^; 同じバージェス頁岩動物でもハルキゲニアなどは、もはや原型をとどめぬほどに復元像が変わってしまっています。

 アノマロカリスの口は『ゲッターロボG』の新早乙女研究所の防御ドームの内側にカメラの絞り機構が組み込まれたような形と解釈されていますから、機構を再現するのは難しいかもしれません。(^^;
 動く模型といえば、昔の100分の1ガンダム模型のバズーカ砲は、バネで弾が飛んだりしましたよね。あのロケットパンチ的発想は好きでした。

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Name : 始祖鳥(57) (99/7/10/土/23/04)


わお
・日記小説
 というジャンルがあります。土佐日記、伊勢物語などなど、明らかに人に読ませることが前提の小説で、冬樹蛉さんの日記はこのカテゴリにいれてよいでしょう。
いろいろおもしろい情報が詰まっている氏の日記は、単におもしろいだけではなく
なかなかありがたい情報源でもあります。 いやしくも人前に晒すことが前提の
internetの日記。人様に読んでもらってなんぼですからねえ。

>エンターテインメント性と自己表現が相反

 少なくとも週一くらいは日記読ませてくださいね、と言おうとしたら
なんとシビアな突っ込みが。(00;;
 私は、自己主張したいがために創作している面が非常に強く、ぜひとも
皆に読んで欲しいという意思と、膝を曲げてまで媚びたくないわ、という
2つの意思を秤にかければ圧倒的に後者の勝ちです。
(だからプロにはなれないのだ、自分)
 したがって、相克する場合は、自己主張を読者に受容されないまでも、
そのような立場もあるのか、と思わせる程度にまで持って行くことに
努力は惜しみませんが、営業を考えることは滅多にありません。
 なにしろ私には何をさておきアトレイユを納得させなければならない
という困難な作業があり、とりあえずかわいいおねーちゃんと美形のホモ
まがいを出してみるとか、神悪魔のるんるんぱっぱ、などという小技なぞ
出した日には、完膚なきまでに打ちのめされます。(笑)

 しかし、こういうと聞こえがいいですが、芸風が広がりません。具体的には
キャラが似通ってきて、例えばマークスと宗谷博士の語り口が似てきている
ので頭痛いです。 とはいえ『愚に徹すればついには賢者になることを得ん』
それも作風だ。ヒギンズを見ろ、というのが私のスタンスですね。
 やっぱ、人前で『俺の小説を読め!』『俺の魂の叫びを聞けぇ!』とか
やるわけですから、それくらいの自信(爆)がないと。

Name : デモステネス(58) (99/7/12/月/23/57)


教えて
海中浮遊を可能にするものとして、体密度の軽減・外部抵抗の増大があると聞きました。外部抵抗の増大とは、どの様になされるものなのでしょうか。
また、その他に海中浮遊を可能にするものとしてどの様なものがあるのでしょうか。ぜひ、教えて下さい。

Name : kazu(59) (99/7/13/火/04/15)


生物体の海中浮遊について(1)
 kazuさん、はじめまして。書きこみありがとうございます。
 当地のウェブマスターの、始祖鳥と申します。

 ご質問の海中浮遊について、以下にまとめてみました。
 すでにご存知のことと重複すると思いますが、そのときは失礼をお許しください。

【体密度を低減する方法】

 水よりも体の比重を小さくする方法です。
 硬骨魚類の浮き袋やクラゲの浮力体がよく知られていますが、変わったところではサメの方法があります。サメは体内の尿素によって浸透圧をコントロールすることで、ある程度は浮力を制御できます。サメの肉に独特の臭みがあるのは、この浮力制御用の尿素が死後に分解され、アンモニアとなるためだそうです。

 (次の発言に続きます)

Name : 始祖鳥(60) (99/7/13/火/22/06)


生物体の海中浮遊について(2)
前段の続きです。

【外部抵抗を増大する方法】

 さて、ご質問の本題です。
 多くの生物体はわずかながら水よりも比重が重いため、浮力体も遊泳能力もを持たない生物は、いずれは沈んでしまいます。しかし、落ちる個体とあらたに発生する個体の数が同じになるくらい水面ちかくにとどまっていられれば――言いかえると、じゅうぶんに時間をかけて落ちれば――その生物は滅びることがないわけです。
 ところで、流体中における球体の最終落下速度は理論上は以下の式で決まります。

 最終落下速度=(直径)^2×(粒子の密度-海水の密度)÷(定数×流体の動粘性係数)

 海水の対流などがありますから実際は上記よりもはるかに複雑なのですが――上記のうちで生物自身がコントロールできそうなパラメーターは、直径、粒子の密度です。粒子の密度を一定とした場合、最終落下速度を抑えるためには、生物体が小さければいいわけです。大きさはレイノルズ数にも影響しますから、生物体の大きさは、このケースではもっとも重要な要素だと思います。

 つぎに、かたちによって抵抗を増やす方法です。
 上記の式は球体に関するもののため、形状定数と前面投影面積の積(いわゆるCdA値)
が含まれていませんが、これも重要です。生物体が水をはらむような格好をしていれば、抵抗が増えて、落下速度を抑えることができます。たとえば珪藻などは羽毛のようなかたちや鎖をつないだようなかたちをしていますが、これは沈降速度を抑えるための工夫だといわれています。これは動く生き物にとっては諸刃の剣(なにしろ抵抗が増えます)なのですが、珪藻のような生物にとってはこれは良い選択だと思います。

 つまり、水よりも比重が重い生物が海中で浮遊するために有効な手段は、

(1)体を小さくする
(2)体をパラシュート型にする

 といったところでしょうか。(^-^)

(能動的に泳ぐことで揚力を作り出す方法はありますが、これは浮遊とはまた違うものですので、今回は割愛させていただきます。)

 もし説明に不明瞭な点、不備などありましたら、ご指摘ください。あらためてお返事します。
 今後ともよろしくお願いします。

【注釈】
※1 レイノルズ数
 流体内で運動する物体についてはたらく、慣性力と粘性力の比をあらわすものです。レイノルズ数は以下の式であたえられます。

 レイノルズ数=慣性力÷粘性力=速度×物体の長さ×粘性係数

 この値が大きくなると流体はさらさらとした感じになり、この値が小さければ小さいほど流体の粘り気は増します。速度が速く物体が大きいときには物体は滑らかに動きますが、反対に、速度が遅く物体が小さいときには水飴の中をすすむようなイメージですね。

 活発に泳ぐ生物はサイズを問わずおおむね毎秒10体長分進むことができますが、
これをこの式にあてはめると体長約1ミリのあたりに臨界(レイノルズ数=1:粘性力と慣性力が等しい)が来ることになります。
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Name : 始祖鳥(61) (99/7/13/火/22/07)


もうしわけありませんm(__)m
 冬樹蛉さんの日記の凄いところは、日刊ペースで一定以上の量を書かれつつ、あのクオリティを保っていることですね。日記小説とはいい得て妙です。

>  少なくとも週一くらいは日記読ませてくださいね、と言おうとしたら

 まったくもうしわけありません。m(__)m
 実は、当地の『始祖鳥のさえずり』は、今年初めの段階ですでに日記であることを(こっそりと)放棄していまして、共同体タグを除いては、『日記』という言葉を使わないようにしていました。(^^; 少なくとも週一回は更新しなければ巡回してくれているかたに申し訳ないですね。先日携帯端末(カシオペアA-60)を買ったこともあり、会社の休み時間を利用して文章を書こうと思っています。

 わたしにとってデモステネスさんの小説は、『良い意味での』エンターテインメント以外のなにものでもないのです。読み手がいることを考えて書かないと、『マークス』のような作品は書けないと思ったのが先の発言の意味するところでした。もうしわけありません。

 セクシーダイナマイツなおね-ちゃんや、ニューハーフ入っている感じの美形がでてくれば娯楽作品になるかといえば、それはまた別の問題です。こういうもので読者に媚びる作品は、そのあたりの事情が行間に見えてしまうもので、逆にあざとさにげんなりします。わたしは基本的にキャラ萌え野郎なので(^^;、『媚び系』で、なおかつ愛のこもっていないキャラクターは生理的に受けつけないのです。出てこないほうがよっぽどましです。(あくまでも『わたしの場合』です。)

 わたしはデモステネスさんの作風も宗谷博士もマークスも好きなので、このまま変わって欲しくないと思う反面、それでも『新境地』も読んでみたい気もします。二律背反ですね。(^^;

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Name : 始祖鳥(62) (99/7/13/火/23/46)


いやあ、うれしいです
 読者に受け入れられる努力。その読者はどんな読者を想定しているか。
私の場合、それはアトレイユで、そりゃあ濃いです。そして、アトレイユ
がおもしろいと言うくらいだから、こいつはおもしろい話だぜ、と自信を
もってアップするわけです。
 一方でアトレイユは明らかに一般的な読者ではありません。高校の学園モノ
、大学&20代前半の恋愛モノ、美人なんとか殺人事件というジャンルは、日本
では商業的に確立された分野で書店のかなりの部分をしめれば、よくドラマにも
なりますが、アトレイユにかかると”大人はどこに行った?こいつら家族いない
のかい?いつ仕事してるの?”となるので、私の作品には出てくるシマがあり
ません。耽美なんぞは論外です。
 こういう奴の趣味にあわせた作品がどこまで一般受けするかは甚だ疑問で、
自信と不安は二律背反ではあります。 売るための営業抜きで書くからには、
それなりに工夫を凝らすもので、この辺を良質のエンタテーメント、と評価
していただきうれしいかぎりです。
 さては、ただいま執筆中の反クソファンタジー小説でライト・ノベル軍団に
結束手榴弾投げ込みますのでお楽しみに。

P.S
クソファンタジーの”参考文献”を買おうとして紀伊国屋に行ったが、
そのコーナーの作家はどれもこれも知らない名前ばかり。とりあえず手に
とったところ、見開き2ページで挫折。足はハヤカワの方に向き、
「マクシム少佐」と「旅立つ船」を買って帰ったという。(笑)

Name : デモステネス(63) (99/7/15/木/01/09)


初めまして♪
どもども、初めまして。
ほわいとすのうたうんの方から来ました。
さっそくですが本題、
リンク張らせていただきたいのですがここってリンクフリーなんでしょうか?
探してみたけど見つからなかったもので…
まぁ、内容というのはそんなもんですが(笑)
http://www2.plala.or.jp/okiraku/index.html

Name : ポンコツ壱号(64) (99/7/17/土/04/06)


おめでとうございます
 デモステネスさん、今は東京にいられるのでしょうか。
 海野さん、琴鳴さんにはご無沙汰をしています。
 どうぞよろしくお伝えください――って、もう遅いですね。m(__)m

 さきほど創作の部屋【企画】を覗いてきました。
 『事例5 狂科学者流資金調達法』の月間MVP受賞おめでとうございます。(^-^)

 アトレイユ氏のスーパーバイズを持ってすれば、一般的読者もゲットできてしまう好例ですね。(FSFのメンバーが『一般的読者』かと突っ込まれると答えに窮するのですが、良いものは受けるのだと思います。)

 『参考文献』の見開き2ページで挫折というのはすごいです。(^^; でも、その種の参考文献を探すのなら、書店よりもFSF創作部屋やインターネット上を探したほうが速いと思います。(経験者談>わたし)サンプルは望むだけ手に入ることでしょう。
 結束手榴弾とはまたマニアックな。(^^; しかし、『黒いボールに導火線をつけたボルシェビキの爆弾』(深夜プラス1のルイス・ケイン談)もなかなか捨てがたいです。問題は、これを見たほとんどの日本人は『ドリフの爆弾』を連想するであろうことでしょうか。(^^;

 『マキシム少佐』シリーズはいいです。この種の作品の主人公は冒険人形になってしまいがちなのですが、ライアル作品の登場人物はしっかりものを考えているのですよね。ライアルの作品では『もっとも危険なゲーム』『深夜プラス1』が一押しだったのですが、最近は『ちがった空』『本番台本』もいいと思うようになりました。この2作品には前者にはない不思議な明るさがあります。訳のせいでしょうか。

 それにしても、自分の中にスーパーバイザーやなんらかの基準が存在するというのはいいですね。わたしはそういう存在と無縁なので、視点を変えるためにできるのは『未来の自分に読んでもらう』ことがせいぜいです。
 しかし、書き上げた直後は『なんておもしろいんだ』と思ったものでも、2ヶ月寝かせたのちに再読すると、もはや読めたものではありません。直すにしても、もはや執筆当時の勢いはそげています。わたしの場合は、ほとんどの作品がそういう経過をたどってお蔵入りになっています。(^^;
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Name : 始祖鳥(65) (99/7/18/日/00/23)


よろしくお願いします
 ポンコツ壱号さん、はじめまして。

 リンクを張っていただけるとのこと、ありがとうございます。当地のすべてのHTMLファイルはリンクフリーですので、リンクはどこに張って頂いてもかまいません。(その旨を書いていなかったことに気がつきました。(^^;)

 さきほどポンコツ壱号さんのホームページを拝見しました。構成のセンスがすばらしいですね。当生息地はなんのひねりもないベタベタのつくりなので、こういうセンスの良いページを見ると、シンデレラの継母のごとき嫉妬にかられます。(笑)
 嫉妬ついでに、こちらからもリンクしてよろしいでしょうか。

#別件なのですが、ポンコツ壱号さんのリンクのページが、 愛用のNC4.5-Windows98では表示されませんでした。カシオペアA-60の Pocket IE2.0 で試したところうまく表示できましたが、テーブルタグの入れ子構造に問題があるのかもしれません。

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Name : 始祖鳥(66) (99/7/18/日/00/24)


Re:よろしくお願いします 始祖鳥さんへ
こんな立派なとこにリンク張っていただけるとは、ぜひお願いします。

ってゆうかあの適当さだけがうちのHPのうりで(爆)
LINKが見れないと言う件ですが、一応直ったと思います。
やはりタグがおかしかったようです。
増築に次ぐ増築でテーブルタグの違法建築になっていたもよう(笑)
一応、コメントが書いてあると思うので確認しといてください。
気にくわなかったら訂正しますし。
http://www2.plala.or.jp/okiraku/siul/

Name : ポンコツ@なかつ(67) (99/7/19/月/03/40)


リンクさせていただきました ポンコツ@なかつさんへ
 ポンコツ壱号さん、早速リンクさせていただきました。(『http://www2.plala.or.jp/okiraku/siul/』にリンクしました。)
 紹介文について不適切なところがありましたら、すぐに直しますのでお知らせください。

 リンクしていただいたうえに、すばらしい紹介文をいただきありがとうございます。紹介文に負けないようなホームページになるようがんばりたいです。(^^;

 リンクのページですが、今度はばっちり表示できました。(^-^) それにしても、テーブルタグは厄介ですね。わたしもいつも泣かされています。失敗するとテーブルの中身がまったく表示されないので、どこが悪いのかを探すのにとほうもない手間がかかります。(^^; テーブルタグの誤りについては、IE系のほうが寛大のようですね。わたしがそれでもNC4.5を使っているのは『必要なときにボタンひとつで画像を表示できる』という機能が便利だからです。(普段は高速化のため、画像を非表示にして巡回しています。)

 ところで、前回書きそびれてしまいましたが、ポンコツ壱号さんは単車が好きなのですよね。じつはわたしも大好きなのです。(^-^) お好みはどんな単車がですか。


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Name : 始祖鳥(68) (99/7/20/火/21/34)


今度はアパトサウルスだ
 戻ってまいりました。御声援ありがとうございます。賞をとるのは1年ぶり
くらいなので実は結構うれしい。(^^)
 さて閑話休題。東京に行くのは2年ぶり。今回はろくな展覧会もコンサート
もなかったので、オフ会はもちろんですが、市川猿之助と大川興業の舞台を見て
巡回コースの点検(笑)をしてきたのですが、神田の三省堂へ行くと
「化石鉱物展。7月20日まで」とある。
 例によって磨いたアンモナイトやでっかい三葉虫、あまり透明度が良くない
フローライトとか方解石が売っていたのですが、大英博物館謹製、アパト
サウルスのフィギャアがなんと1200円。イクチオサウルスが700円。アンキロ
サウルスに至っては200円。べらぼうに安い。東急ハンズや科博のショップで
売っている価格の半値以下。 アロマノカリスのジオラマをせよという天の声
(核爆)なくしてなんだろうか、とばかりにストロマライトと直角貝と一緒に
衝動買いしてしまいました。
(トリゴニアとイノセラムスは小さすぎ。筆石はあまりぱっとせず、ビカリア
はあまりに高かった。そしてブラキオサウルスは鞄に入りそうになかった)
 しかあし。安いには訳がある。実はこいつら、色が塗っていないのです。
イクチオサウルスはイルカかシャチまがいに塗るとしても、アパトサウルス
はどういう色に塗ってやりましょうかねえ

Name : デモステネス(69) (99/7/20/火/23/37)


ばいく
小型免許しか持ってないんだな、これが(爆)
どうも夏休みに中免の試験に行くらしい。
ただいま「ぺけてぃ」ことXT-125と言うバイクに乗っております。
うちの親父がどっからかもらってきた、ふる~いバイクで
タンクもエンジンも腐ってました(笑)
おかげで交差点ではエンストしまくりです(涙)
まさにポンコツってかんじですな(爆)

Name : ポンコツ壱号(70) (99/7/23/金/03/21)


アパトサウルスの体色
 アパトサウルスの体色はおもしろいテーマですね。かれらが逃げ隠れする必要があったとすれば、キリン風の迷彩があった可能性がありますが、そうでなければぞんざいなメラニン色(ワニやゾウ的な)だった可能性が高そうです。もちろん(現生のワニや鳥から推測すると)かれらは色彩を見分けられたと思われますから、性的誘引として派手な体色を持っていた可能性はあります。しかし、この場合、派手なのはオスだけでしょう。

 アパトサウルスといえば――わたしの観察によると、かれら竜脚類は女性に人気があるようです。ティラノサウルスよりもトリケラトプスよりもディノニクスよりもアンキロサウルスよりもステゴサウルスよりも人気があるようなのです。
 ううむ。
 アパトサウルスは恐竜界のキムタクなのでしょうか。

 じつは、わたしも大英博物館謹製のメガロサウルスのキャスト模型を持っています。ただ、恐竜ルネサンス以前に作られたものらしく、尻尾を引きずったゴジラ復元です。そのうちに価値が出るのではないかと思いつつも、『捨てちゃおうかな』と思うことがあります。(笑)

【かなしき古生物屋】

 先日職場にて『富本銭』発見の意義についてコメントを求められてしまいました。
 この前は古代マヤ文明の話題をふられました。

 考古学と古生物学は違うのに。(;_;)
 (相手の顔をたてて)遠まわしにそういっているのがいけないのでしょうか。
 それとも、富本銭やマヤ文明について自分の見解を披露するのがいけないのでしょうか。


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Name : 始祖鳥(71) (99/8/1/日/04/24)


XT125ですか(^-^)
 ポンコツ壱号さんはXT125ライダーだったのですね。いい単車ではありませんか。
 今はNSR250RL(とCRM250)が愛車となっていますが、わたしはこれのライバルだったXL125Sという単車に乗っていたことがあります。10年ほど前のことです。(^^;

 件のXT125の兄貴分にあたる『XT200』のエンジンはTW200やセロー(XT225)につかわれていますよね。ニュージーランドでは、(XT200が原型と思われる)AG200という作業用バイクをよく見かけます。実用本位のスパルタンなフォルムで、格好良かったですよ。(^-^)

 日記はいつも愛読させていただいています。左折車の件、ご無事でよかったです。
 中免の試験、がんばってくださいね。

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Name : 始祖鳥(72) (99/8/1/日/04/40)


いろいろ
たぶんティラノのようにおそろしげもなく、トリケラトプスのように無骨でも
ないスマートさが売りでしょう、アパトサウルスは。ブロントサウルスと書いた
下に少し小さめの活字でアパトサウルス、と書いてあるのがなかなか (^^)
 この長い首とバランスをとるために尻尾も長くなったんでしょうし、なぜ
首を長くしたかといわれればおっしゃるとおりキリンと同じ理屈が考えられます。
 うーむ。迷彩模様の恐竜。いいかもしらん。
・で、図鑑の話
 ある程度の大きさを超えると、写真よりイラストの方がはるかに見栄えが
します。写真は拡大すると粗がみえるがイラストはそうでない、というのが
第一の理由。イラストは理想形で描くので、腕のいい画家の手にかかると
本物より本物らしく特徴をつかんでいる、というのが第2の理由。大きな
図版は生物学的な実用性以上に芸術になります。イギリス人はいい趣味
していますね。江戸時代になって様式化される前、或いは岡本天心以降の
日本画もいい味出してます。

・包丁一本さらしでハイジャック男
アメリカ空軍FA-16と三菱F-2の区別が付く程度の飛行機マニアとして一言。
「てめーなんてただのピーだ!その程度で飛行機に詳しいとは片腹痛いわい!」

 技術的なことは既に始祖鳥さんが日記で語られているので私が出る幕では
ありませんが、旅客機の上昇角度を考えれば、或いはベテランパイロットに
なると機体のバランスでスチュワーデスの体重が増えたかどうかわかる、と
いう神話とかなんでもいいんですが、旅客機が機動運動できるわけがなかろう。
全くタコが、ぶつぶつ。

・飛行機標本函
 千歳空港3階にsprit of St.Louisと北海新聞社の複葉機が飾ってありますが
、いつの間にやら2階にも模型があちこちの置いてあります。ドルニエX、
世界最大の木製飛行艇Hu-2、世界最速のフロートつき飛行機CR-42(36だった
か?)など、なかなか通好みの機体があるので20分ばかり都合つけると
おもしろいです。

廊下に

Name : デモステネス(73) (99/8/3/火/00/20)


おお、超立派!!!!!!
 うおー。超ページが変わっている!しばらくこないあいだにこんなにバージョンアップしている!キクも負けないように更新しなきゃ。アクセスカウンタさえつけられればもう開設できる!がんばりますよ。そんでもって絶対始祖鳥さんのページをリンクのページに入れます。
 ところでデモステネスさんへちょっと一言。おせっかいだとは思うんですけど、軍用機ファンとしてはちょっと一言いいたいんですう。
包丁一本さらしでハイジャック男のところでアメリカ空軍FA-16とあるんですが、これはF-16が正しいです。FAと付くのは厚木基地にいて、キクも大好きなFA-18についています。確かにF-16の攻撃機に改造したXF-16がありますが、多分これが実用化されていたとしてもきっとF-16Eとなっていたでしょう。
 

Name : キク(74) (99/8/6/金/14/18)


今月中の帰省(北海道行き)ならず(;_;)
 残念ながら盆帰りは不可能になってしまいました。お盆休みがないのです。(^^;
 帰省時期をずらして、9月中旬か下旬にそちらに行く予定ですので、そのときはよろしくおねがいします。m(__)m

 『邪道勇者』に抱腹絶倒しました。再生産ファンタジーのポイントを見事に押さえていますね。この作品はどちらかというと変化球的なイメージですが、このジャンルに正面から取り組んだとしても、デモステネスさんはすごい作品をものされるのではないかと思いました。――デモステネスさん本人は嫌でしょうけれど。(^^;
 続きがとても楽しみです。

【アパトサウルスがモテる理由】
 なるほど、アパトサウルスはスタイルがいいからだったのですね。たしかにあのプロポーションを頭身に換算すると20以上はあるでしょう。ティラノサウルスで5頭身、トリケラトプスに至っては(えり飾りを含めて)3頭身ですから、なるほど、かれに勝ち目などあろうはずがありません。(^^;

【図鑑のこと】
 動物の写真でもナショナル・ジオグラフィック誌レベルになると、それこそ魂が震えるようなものもありますが、多岐にわたる種を必要とする図鑑ではすべてを写真でまかなうのは無理でしょうね。
 さしものイギリスの図鑑といえど玉石混合で、イラストが(日本人的感性からみて)不気味だったりするものも結構あるのですが(^^;、やはりナチュラリスト文化の層の厚さというか、かなわないなあと思わせられることがあります。イギリス人は趣味に走ったもの(普通の意味で全然お金にならないもの)をつくるのが上手な気がします。

 日本画の様式性については『名探偵マークス』の第1作(ツルとコウノトリのくだり)で語られていましたね。
 科学的な正確さにこだわる気持ちと、絵的なすわりのよさにこだわる気持ち。どちらも痛いほどわかるので、どちらかに肩入れということはできませんが(^^;、両立できれば最高です。

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Name : 始祖鳥(75) (99/8/6/金/22/59)


前の発言の続き
 掲示板の文字数制限に抵触してしまいました。(^^;

【飛行機自然史標本館】
 千歳空港の3階には気づいていたのですが、2階にそんなスポットがあったとは知りませんでした。
 件の水上機は、真っ赤な機体に双フロート、張り線付き単葉に二重反転プロペラをつけた機体だったでしょうか。だとすると、前人未到の440mph(703km/h)を達成した Macchi67ではないかと思います。いまだにこの記録は破られていないのですよね。尋常じゃありません。
 しかし、ドルニエ10発飛行艇、スプルース・グースといい、そこはかとなく法則めいたものを感じます。
 展示を担当された方は水上機(飛行艇)マニアなのでしょうか。(^^;

【ハイジャック犯のこと】
 かれはシミュレータにうつつを抜かす前に、『航空救難隊(ジョン・ボール)』をせめて一読でもするべきでしたね。
 この小説のプロットを要約すると『迫り来るハリケーンの中、カリブ海のとある島から小型機のパイロットコンビが避難民を乗せたコンステレーション機(※1)を操縦して脱出する話』なのですが、大型機の操縦がどれだけおそろしいことかがよくわかります。小型機の経験があるパイロットでさえもこのありさまですから、いわんや未経験者をや。(わたしはこれが夢にでてきてうなされたことがあります。)

【注釈】

※1 ロッキード・スーパー・コンステレーション
 おそらくは究極のレシプロ4発旅客機です。その性能はすさまじいもので、あのB29のそれさえも凌駕します。
 設計主務者はケリー・ジョンソン。P-38ライトニング、F-104スターファイターの設計者として有名です。のちに『スカンク・ワークス』でSR-71をてがけたのも彼ですね。


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Name : 始祖鳥(76) (99/8/6/金/23/00)


そこまで言われると照れてしまいます(^^;
 キクさん、こんにちは。
 しばらくネットワーク上でお見かけしませんでしたが、お元気そうでなによりでした。
 ホームページ作成も順調のようですね。

 リニューアル後の表紙をほめてくださって、ありがとうございます。
 でも、大幅に変わったのはトップページだけで、あとは案内図コーナーを新設したくらいなんです。(^^;
 印刷したものを並べると1m以上に及ぶ、ぞんざいな縦長のページ構成を何とかしたいと思ったのがリニューアルの動機でした。そういうわけで、スクロールせずに全体を俯瞰できる構成にしてみました。コーナー解説文がなくなったことと、どれが新着かわかりにくくなったあたりが不親切かなとも思ったのですが、いまのところ苦情は出ていないので、この路線で突っ走ろうかと思っています。わかりにくいコーナー名も、近いうちに『CG』とか『雑文』というような内容を想像しやすいものに変更するつもりです。

 リンクしていただけるとのこと、ありがとうございます。
 キクさんのホームページ、開設されたらURLを教えてくださいね。こちらからもリンクしてよろしいですか。

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Name : 始祖鳥(77) (99/8/6/金/23/43)


F か そうでないか
「裁判長、私は無実だ!」 (^^;

 実は書く時考えました。「F-16って本当にFか?特にUSAFの場合?」と。
これがF-14,F-15,F-22なら、あるいはF-5,F-20ならこうは考えません。
しかし、F-16に限らずいわゆる”万能戦闘機”というのは、敵の攻撃機や
爆撃機等々と戦闘する分には戦闘機だが、前述の敵戦闘機と戦うためにのみ
存在する「真の戦闘機」じゃない、というこだわりが私にはあって"FA-16"
という表現をしたわけでした。
 実際、イスラエルとかに売りつける時に「戦術核搭載可能の戦闘爆撃機」
とかいうのが売りだったし。(だから日本やドイツ、台湾では買ってもらえ
なかったけれど)
 F-16の場合、運用でFAになってしまったF-18と違って、元から戦闘爆撃
任務をこなすように設計されていますから、どうも"F"というより"FA"という
感覚が強いんですね。
 もっともFAというカテゴリは80年代後半か90年代になってからのカテゴリで
、輸出用のネーミング。F-111やF-19のように純然たる攻撃機でも輸出禁止の
機種は、対空戦闘可能という意味で"F"という名称を使っている、とまあ、
そのように私は解釈しているので、FA-16と罵るのは意味がない上に間違いと
いえば間違いではあるのですが。

Name : デモステネス(78) (99/8/8/日/23/54)


知る人ぞ知る
 おっしゃるとおり、マッキ67ありました。で、マッキに負けた方もあります。
エゾマツ製ガチョウの隣には世界一小さい飛行機(ブリュースター・バッファロー
だとは思ったが名前失念。ホーネットだったか?)がガチョウの隣のハチドリ
よろしく飾ってあります。
 心得ています。どんな人が作ったかわからないけれどいい仕事をしています。

・某クソファンタジーについて

 私はファンタジーが好きなのです。メリー・ポピンズも好きだし、
チキチキ・バンバンも、もちろんコナンもカリオストロの城も大好きです。
 だからクソファンタジーを読まされると「こんなもんファンタジーの風上
にも置けんわ!成敗してくれる!」となるわけです。で、今回の話がそれ。

 サンプルはFSFに文字どおり腐るほどあるのですが、下手に突っ込みを
入れると個人攻撃と受け取られる危険性大ですので、自作自演で成敗する
ことにしました。独創という才能もなければ、マンネリを書くと言うことが
どんなに大変か、ということもわかっていない人達なんだもん。(笑)
 プロの本は・・・。見開いたページも悪かったのかもしれないけれど
「とおおおりゃああああ!!!!」
「うおぉぉぉお!!!! くらえ、必殺なんたらかんたら!!!!」
 みたいなかけ声がページの1/3以上埋めていたのを見て死にました。
絵がある漫画じゃないんだからさあ。(..)
 ただし、まっとうに書くには想像力が現実に囚われ過ぎて才能ないです、私。

P.S

 大概の小説のネタは2月も置くと、なまものですので腐ります。私の場合
、実際には何ヶ月かかったとしても大枠は1月程度で出来上がっています。
稀に腐敗ではなく醗酵することがありますが。
 ところで、「執筆中の小説」コーナー、一度も読めないうちになくなって
しまったようですが。

Name : デモステネス(79) (99/8/9/月/00/36)


ファンタジーは好きなのですが
 さきほどテレビを見ていたら、諫早湾の特集をしていました。堤防内側の淡水湖にはアオコが増殖しているとかで、もはやヘドロ化は時間の問題です。堤防の外でも、昨年だけで7回赤潮が発生したらしいですね。堤防閉鎖に前後して、わたしは某所で『赤潮が発生するであろう』と当たって欲しくない予言をしたことがあるのですが、某予言者より具体的な上に適中率が高いじゃん。>わたし
 実は天気図をみて明日(半日後)の天気を予言するのも得意です。『明日は日中に一時的に天候が不安定になりじめついた雨が降るが、そのあとに回復し、時を同じくして気温があがるであろう。』というような具合に、予言の内容もわりと具体的です。

 『執筆中の小説』コーナーが読めなかったことは、ご指摘ではじめて知りました。あれがひとさまの目に触れなかったことはすこし寂しいですが、(わたしにとって)むしろ幸運でした。(^^; もうすこし練り直してから再掲載します。日本にいるこの3ヶ月の間に決着をつけたいです。

 『邪道勇者』第2回も拝読しました。単位系のはなしもおもしろかったです。ヤード・ポンド法は思いのほか新しいものだったのですね。『魔法の杖』の原語『マジカルワンド』についても初めて知りましたが、『ペンタグラムとヘキサグラムの儀式』の複雑さにはまいりました。RPGの魔法使いには、なんとなく後方支援用の重火器のようなイメージがありますが、これは手続きの複雑さにおいてヤマトの波動砲をしのぎます。(^^; 犬笛の使いかたもいいですね。これは参考にさせていただきます。m(__)m
 わたしもファンタジーが好きなひとりです。『冒険者たち』『テイルチェイサーの歌』『ウォーターシップダウン』なども好きです。ミヒャエル・エンデにはまった時期には『モモ』『はてしない物語』なども愛読していました。『指輪物語』は数巻で挫折しましたが。(^^;

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Name : 始祖鳥(80) (1999/8/20/金/01/11)


Are? IME ga kikanai
さすがパイロット。ここ数年来の気象予報の狼少年的過剰サーヴィス(快晴でないかぎりは雨が降ると予報する等々)には何度も「晴れてるじゃないか!」と罵り声をあげているもので。前は少し天気図読めたのですが、やっぱプロの予報(狼少年でもなんでもあれでメシを食っている)と自分のカンを秤に掛けると、かんぴゅーたを信じて山中で往生する勇気はありませんね。もっとも世の中には台風崩れの熱帯低気圧が居残っているのに河原でキャンプする強心臓の人もいるようですが、なにしろ授業料が高過ぎます。
・ 少し小説の話
ヤード・ポンド法が古代の単位でなかったことは確かです。しかし、手持ち資料の「ローマ帝国衰亡史」「ガリア戦記」ではローマ単位、ヤード・ポンド法、併記で記載してあるので、読者のために換算したのかそれともその通り使っていたのか判断つきません。
 古い距離の単位というのは、どこの国でも「男が(成人の)歩いて1日」とか「馬で半日」というものであり、圧倒的な文明の差がある場合、蛮族側は文明を取り入れる、という一般原則からいって距離をローマ単位を使って表す、というのはかなり確実と考えてローマ単位を使いました。
さて。攻撃呪文の存在を仮定すると、波動砲なんてものじゃなく液体燃料のICBM以上です。作品に出した呪文はGolden Dawn というイギリスの有名な魔術師集団が実際に使っていた物ですが、あれはコンピュータ用語でいうメディアの初期化で、実際のプログラムの実行はあれが終わった後に五芒星(ペンタグラム)の大儀式により精霊を召喚し、六芒星(ヘキサグラム)の大儀式により使役した後、ペンタグラムの大儀式により退去させて終了。目的によって呪文も違えばMagical Wepon も全部違います。Golden Dawn最強の呪文とされた「アブラメイリン」になると、熟練した達人でも10日必要だそうですし、諸葛孔明が赤壁で嵐を呼ぶ時は7日かかりました。大魔術、っていうのは大変らしいです。
 それが「ファイヤー!」と叫べば火の雨が降ったりなんだりってねえ…。
犬笛は石器時代の遺跡から「それらしい笛」が発掘されているそうですから、問題なし。生物屋(というのもおこがましいが)ならではの発想でしょ?

Name : デモステネス(81) (1999/8/23/月/22/01)


マイン還付
 年金が過誤納とのことで還付通知が来ていたことで連想が働いてしまい、『我が闘争』文庫版の上下巻を読了し、その勢いで戦史関係の資料を読みあさっていました。
 恥ずかしながら、英国は1940年7月3日に仏海軍の旗艦『ブルターニュ』を撃沈していたことをはじめて知りました。ドイツ軍による逆用を防ぐためだったそうなのですが、この数時間の攻撃で戦死したフランス兵(977人)は、対独戦の戦死者の総計を上回ったらしいですね。昨日までの同盟国であろうと全く容赦しないあたり、目的のためには手段を選ばないあたりががイギリスらしいです。
 かれらが戦争に勝つ理由がよくわかる気がします。

>犬笛は石器時代の遺跡から「それらしい笛」が発掘されているそうですから、問題なし。生物屋(というのもおこがましい
>が)ならではの発想でしょ?

 『白と黄色の蝶が絡みあって飛んでいた』事実から何が起こっているのかをたちどころに理解できるかたを、生物屋さん以外の何者だと言われるのですか。(^-^)
 デモステネスさんとは違うパターンですが、犬笛のトリックは寿行さんの作品(表題を失念)や、記憶に新しいところでは『キリンヤガ』でも使われていましたね。理にかなっていながら不思議さを感じさせる道具ですね。

 魔術ですが、たしかに複雑であればあるほど『いかにも効果がありそう』な気がします。手順が複雑なほどありがたく見えるというのは魔術に限らず儀式一般に言えることですが、それにしてもその道のエキスパートがよってたかって10日もかかるというのはあんまりですね。(^^;

 川の中州でキャンプをする豪傑も世の中には実在したのですね。新聞の社説などで『(地元の消防署はキャンプ客に対して)もっと強く警告すべきだった』という論説を見かけましたが、これにはどうも違和感を感じます。フィールドにいる間は自己責任が鉄則です。この事故の責任はひとえに警告を無視した人々自身にあると思うのですが、それをどうすれば地元の消防署の注意云々になるのかが理解できません。

 天気図ですが、わたしの場合天気図1枚だけで天気を予測するのは無理で、少なくとも前日分など2枚以上が必要です。(そうでないと低気圧や前線の移動速度、移動方向がわからないのです。)また、条件を満たしていても読めるときと読めないときがあります。前線が低気圧の移動方向と平行に走っているときや、低気圧や高気圧が複雑な玉突き状態だともう予測がつきません。ましてや、山の天気などはもうお手上げです。(^^;

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Name : 始祖鳥(82) (1999/9/2/木/02/02)


たぶんセスジツユムシ
 キリギリス科にしては頭が小さく顎が華奢で腹の幅が細い。翅の長さに
比較して腹が短い。触角は体長を超えるくらいで長い。翅がキチン質の
つやつや・パリパリした感じではなく、薄地の布を思わせるような柔らかな
感じ。後肢の付け根まわりは細くて、あまり跳躍力がなさそう。(実際ない)
それやこれやで、油ギッシュなキリギリス科に珍しくほっそり上品、清楚な
女性のように見える。夜になり、部屋の灯に誘われて空を飛んできた。

 ではなかったでしょうか。ツユムシです。背中に茶色い筋が入っている
のでセスジツユムシ。
 と、ここまでは写真を見て一発でわかったのですが、なにしろブラキストン
線の向こうですから念には念を入れてというコトワザを思い出し、ツユムシで
検索したところ

http://www.tokoha-c.ac.jp/user/graduate/964014/xchkir04.htm

 になかなかいい写真がありました。始祖鳥さんの写真では後肢の色が
よくわからないのですが、もし後肢が太股(というのも変だが)から先
が黒かった場合は、アシグロツユムシでしょう。

 と、いうことを書いていれば、例え解剖を知らず、分類って何?と
正式に教育を受けていないオタクぶりを暴露しても、観察でかろうじて
生物屋を名乗れますね。(^^;;

Name : デモステネス(83) (1999/9/6/月/21/16)


ありがとうございました
 始祖鳥様
 先日は、妹さんとお二人で、はるばるパーティーにご出席いただき、ありがとうございました。
 お礼が遅れたこと、どうぞお許しください。
 創作の部屋のメンツの飲み会にあの後参加されたのでしょうか?
 捜索かかってましたけど…

 ヨットはいかがでしたでしょうか。
 もしお気に召したら、ランサムの続きもぜひ読んでみてくださいね。

 相変わらず余裕のない日々で、きちんとネット生活に復帰できませんが、どうぞお見捨てなく。
 ちょろちょろ更新もかけております。
 では、また。
 楽しいお話楽しみにしております。
http://member.nifty.ne.jp/y-luna/

Name : luna(84) (1999/9/10/金/00/29)


おそらく間違いありません
 デモステネスさん、ご教示ありがとうございます。

 わたしの知識では、この類の昆虫の同定は科レベルが限界ですし、昆虫図鑑ももっていませんでしたから、詳しいフォローをいただき感謝しています。m(__)m
 くだんのキリギリス科の昆虫の正体は、セスジツユムシで間違いなさそうです。(後ろ足の色は濃かったのですが、黒くはありませんでした。個体差の範囲内かもしれません。)ご指摘された特徴はすべてそのとおりでした。英語圏には、コマドリはすべからくオスでありミソサザイはメスでなければならないという鉄則がありますが(笑)、この考えかたに沿うならばツユムシの人称代名詞は間違いなく女性でしょうね。わたしも無意識のうちに『彼女』という表現を使っていました。(^^;

 ところで、蝶についての質問なのですが、『七つの海のティコ』の作中に『ミイロタイマイ(こう聞き取れました)』という蝶が登場したのですが、この名前の蝶は実在するのでしょうか。
 特徴としては、ニューブリテン島近辺に生息しており、後翅にマスバランス・タブ(笑)がついたアゲハチョウ科のプロポーションで、大群で渡りをする習性がありました。真実味があるのですが、実在するのかフィクションなのか残念ながらわたしには判断がつきません。ご存知でしたらご教示いただけたらさいわいです。

 増毛にバイクを置きに行く目的で、今月の24日に休暇を取りました。22日夜のフェリーでそちらに向かい、26日夕刻に飛行機で仙台に戻るスケジュールです。
 もしよろしければ、この間に酒席をご一緒したいのですが、いかがでしょうか。

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Name : 始祖鳥(85) (1999/9/12/日/22/12)


先日は大変お世話になりました
 lunaさん、ご無沙汰をしております。

 すばらしいパーティーに妹ともどもお招きいただきましたこと、ほんとうにありがとうございました。
 無沙汰のまま1ヶ月がたってしまい、申し訳ありません。灯台守さんに、よろしくお伝えいただければさいわいです。

 捜索がかかっていたのですね。お騒がせしてもうしわけありませんでした。
 捜索の部屋飲み会には、海野さんのおかげで無事に合流できました。

 ランサムのシリーズではカリブの海賊のお話とオオバンのお話に特に興味をひかれていたのですが、書かれた順に読んでいったほうが楽しく読めるのでしょうか。もしそうならば、順番に全巻を読むことにしたいです。

 ヨットの試乗も、とても得がたい経験でした。ありがとうございます。
 風を読むための二本の糸に実際に乗られてるかたのノウハウを感じて、嬉しくなりました。追い風のときに船上ではまったく風を感じなくなったりするのも不思議です。舵の効きにタイムラグがあるあたりも、船の難しさを感じました。風に対する帆の張り方は、空中で風向きを知るときに応用できそうです。
 メインセールの腕木に対する注意をすぐに忘れてしまい、ごめんなさい。いくらヨットがはじめてだからといって、3度も頭をぶつけてしまうのは阿呆ですね。(^^;

 直感ですが、ヨットは飛行機よりももっと原初的な部分が要求される乗り物だと感じました。飛行機の場合は迅速で的確な判断ができることがもっとも重要な資質です。もちろん極限状態ではどんな乗り物でもそうだとは思うのですが、この能力を定常的にすべての操縦者に要求することは飛行機の特徴だと思います。
 これに対してヨットを操船するためには、より人間としてのコアに近い種類の資質が必要な気がしました。生命力や生活力に近いような、でもこれをバイタリティと表現してよいものなのか、とにかくそういうものが必須なのだと感じました。これはわたしに欠けている部分です。つまりヨットを操船するということは、わたしの人間としての至らなさがあらわになることでもあり、恐ろしくも感じます。でも、機会があるかぎり何度でも挑戦したいと思っています。

 どんな乗り物も奥は深いのですが、ヨットは飛行機とは違った意味ですばらしい乗り物ですね。

 ホームページの更新を楽しみにしています。

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Name : 始祖鳥(86) (1999/9/12/日/22/13)


旅立つチョウ
 なんともタイムリーにNHKでオオカバマダラのドキュメンタリーをやって
いました。最近、アンチ遺伝子組み替え作物の象徴になりつつありますからねえ。

 さてご質問の件ですが、正直言ってわかりません。(^^;;
なにせ私がフィールドワークしていたのは北海道の石狩・空知、十勝地方だけ
ですから国外どころか北海道外の種も?です。 ちなみに国産のチョウに
「○○タイマイ」(あるいはこれに類する名前)なるチョウはいません。
チョウの和名はキアゲハとかヤマトシジミのように科の名前を後ろにつける
か、コノハチョウやサカハチチョウのように「なんとかチョウ」というのが
通則ですから、日本国内の例で考える分には架空の名前ではないかという
気がします。分類のない時代に命名された種ならともかく、海外品種が一般
原則に則って命名されないというのはちょっと考えづらい。
 が、しかし。
北杜夫がエッセーで「ヘッセの作品でコムラサキをニムラサキと翻訳している
ものがあった。誤植、と思っていたらトーマス・マンの作品でも見つけた。
訳者が同じだから同じ間違いをしたのかと思って別の訳本を読んだところが
やはりニムラサキとなっていて気になってしょうがない。不審に思って調べた
ところ、もっとも定評のある独和辞典がニムラサキと載せていたのであった」
 というのがありますので油断がなりません。
そもそも「なんとかタイマイ」という種が日本にいないから海外にもいないと
類推するのは門歯2本でアウストラロピテクスを判別する類であります。
更に発達した尾があるのはアゲハチョウの特徴ですが、タテハチョウの仲間でも
あるものがいます。「タイマイ」というのはアゲハ科らしからぬ名前ですが、
タテハ科なら大いにありそうな名前で、「ミイロタイマイ」という名前は
いかにもそれっぽい。
 ちなみにアゲハ科のチョウの渡りというのはかなり狂暴で、地中海だったか
ペルシア湾だったかで渡りをしていたチョウが船を何度か沈めています。
(島と間違えて着陸?してくれたおかげで重みで沈没したり、バランスを崩して
転覆したらしい。昔話ではなく、20世紀にもあった話)

 というわけで実在するのか否か判別つきません。しかし、名前がいいので
実在して欲しいような気がします。だいぶタイトルから外れてしまった。(笑)

でと、オフ会ですが、21日を過ぎているので大丈夫だとは思います。
お待ちしております。


Name : デモステネス(87) (1999/9/17/金/00/08)


大変ご無沙汰をしています
 デモステネスさん、先日のオフ会は大変ありがとうございました。

 北大植物園は(も)すばらしかったです。木曜日に道新ホームページを見ていたと
きに初めて知ったのですが、あのエゾオオカミは世界でただひとつがいの剥製標本だ
そうですね。

北海道新聞:『70回 エゾシカは2度、絶滅寸前になった』

 デジタルエイトで記録しておいてよかったです。(^^;
 

わたしは11月後半からニュージーランドなのですが、いっそのことニュージーラ
ンドにいらっしゃいませんか。熱烈歓迎させていただきます。
 天候次第ですが、クライストチャーチ上空の遊覧飛行なんていかがでしょう。ホエー
ルウォッチングで有名なカイコウラまで飛んでいって、上空からマッコウクジラを見
るのも悪くありませんよ。曲技を見たいといわれるのなら、C172やPA28-140は、
燃料供給の都合上宙返りはできませんが、安全な高度でのストール・ターンや、スピ
ン・リカバリーならいつでもお見せします。(^-^)

【チョウについて】

 詳細なご説明、ありがとうございます。デモステネスさんの解説は、参考になるの
はもちろん、読み物としてもおもしろいです。関連知識についても解説してくれるの
がさすがですね。アゲハチョウ科以外にも尾があるチョウがいることは知りませんで
した。
 創作作品に登場する和名については、さすが北杜夫さんというエピソードですね。
参考にした辞書や事典の誤植の可能性も考えなければならないのですね。学名のあり
がたさが身にしみます。聞いた話ですが、中国の有名な辞書には生き物の名前と学名
が併記されているそうです。わたしとしては日本の『広辞苑』にもそういう配慮をし
て欲しいところですが、なにか編集上の問題があるのでしょうか。確かに学名は学説
の変遷などで『ごくまれに』変わることもありますが、版変えのときに対処すればい
いと思うのですが、どんなものでしょう。

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Name : 始祖鳥(89) (1999/10/10/日/22/31)


一歩さん@日記共同体へ
 一歩さん、こんにちは。
 日記共同体の意味がないかもしれませんが、こちらのほうが書きこみやすいのでご勘弁
ください。m(__)m

一歩さんの10月8日の日記

 『キリンヤガ』ですが、初読のときは不幸な出遭いかたをしてしまいました。
なにしろ『パパラギ』の直後に読んでしまったので、どうみてもイミタシオンに見えてし
まうことと、西洋文明の礼賛に読めてしまったこともありました。SF系のヒトの好んで
使う『相対化』という言葉に最近は嫌悪感を感じてしまうことも大きかったかもしれませ
ん。こういう言葉を口にできるのは、自分自身が他者よりも物事を理解している、要する
に自分は頭がいいと信じているからなのでしょうね。もし本当にそうであれば問題はない
のですが――おっと、脱線。(^^;

 ただ、しばらく時間をおいて再読したところ、『キリンヤガ』を『もう戻れない過去』
をたぐり寄せる話と感じました。今ならわたしはムンドゥムグ=コリバに感情移入できま
す。ギャビン・ライアルの小説の主人公を思わせるのです。時代錯誤で場違いな夾雑物と
しての存在、そして自身もそれを知りつつも己の信念を曲げない男。『キリンヤガ』の主
人公は、『もっとも危険なゲーム』のビル・ケアリや、『深夜プラス1』のルイス・ケイン
の同類だとわたしは感じるのです。

 だから、わたしは『空に触れた少女(傑作です)』よりも、最後の『ノドの地』に軍配
を上げます。
 ゾウのアハメドとのエピソード、そしてコリバの最後の独白は泣かせます。

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Name : 始祖鳥(90) (1999/10/10/日/22/35)


Nz、Nz
あんまり誉められると照れてしまいますがな。(^^;;

さてはNz、行きたい国の一つであります。なにしろ北海道民の私としては、
ヘビを気にせずフィールドをサクサク歩けるというのが何にもまして安心です。
ハラペコ熊が怖いから沢づたいを避けるとか、エキノコックスで沢水が飲め
ない、なんてことも気にしなくていい。しかもフライトまで誘われたら、これで
断ったら一生後悔モノです。ここはまじめにNz行きを検討します。仕事の関係上
1月下旬ないし2月中旬~2月下旬当たりですね。

< 学名 >

 縦書きにラテン文字の記述は不向き、日本語で通じてしまうので敢えて学名
を使わなくともよい、ラテン語がわかる人口が極めて少ないので学名のありが
たみに欠ける、”濃い”人達の割合が少ない、等々の理由が考えられます。
 自国語で大学教育を行える数少ない国ですし、外来語は片っ端から自国語
化しますから、外国人と話さない限りは不自由がないわけです。
 オーストラリアに行った時にペーパーバックの鳥類図鑑を買ったのですが、
学名が書いてあったので帰国してから大変重宝しました。キンクロハジロが
HardHeadというのには(石頭かい!)笑ってしまいましたが。
中国の辞典は学名入りですか。初めて知りましたが、無理もないという気も
します。漢字になかったらめちゃめちゃな万葉仮名使いますからねえ、あの国は。
沙翁とかいてシェークスピアとか。

< 誤謬がこうじて >

 ガソリンスタンドとかハンドルとか挙げていけばきりがないんですが、
どうも出所がよくわからんのが”モーゼル”。 拳銃で有名な奴です。
こいつは日本のレシプロ戦闘機の搭載機銃で”マウザー砲”の名前で出てきますが
拳銃はなぜか”モーゼル拳銃”で、一般的にモーゼルと呼び習わされています。
綴りは Mauser。原語のドイツ語ではマウザー、英語読みしてもモーザーか
モーサーなはずで、どうやってもモーゼルなんて発音は思い付きません。
なんなんでしょ?

Name : デモステネス(91) (1999/10/12/火/23/41)


いこぢなじいさん
ええ、あのおぢいちゃんに感情移入ですか。
私はちょっと無理でした。
場違いで時代錯誤を愛するのは同感ですが、
それに周囲の人間を巻き込んでどうすると言いたいです。
はっきりいって、彼は周囲をだまして自分の趣味を貫いてます。はた迷惑です。
同類を呼び込むのはともかくとして、そうでない人間を巻き込んでは駄目です。
私にはかれがショーコーに見えたりとかヒトラーに見えたりとかしますね。

挫折の物語であり、敗北を認めない人間という意味でなら共感もしますが、
そんな共感はしたくもないので却下です。
こういう話は料理の仕方一つですね。
カリオストロのルパンの様に挫折してくれれば愛しもしたでしょう。
銀河英雄伝説のジークフリートの様に独裁してくれれば愛しもしたでしょう。
でもコリバはだーめー。

日記書こうね。有名無実化は痛い。

http://www.geocities.com/Tokyo/Ginza/8960/index-j.html

Name : 一歩(92) (1999/10/13/水/10/26)


お待ちしております(^-^)
 デモステネスさん、こんにちは。

 NZに来てくださるとのこと、大変嬉しく心待ちにしています。(^-^)
 ことクライストチャーチに関しては、おまかせください。デモステネスさんの好まれそう
なスポットは押さえてあります。(^^)V
 1月から2月は山歩きには最高の季節です。ニュージーランドの山歩きで唯一厄介なのが
サンドフライという虫ですが、これはさされてもかゆいだけなので大丈夫です。4月の
イースター時期に南半球最大の古典機のイベントがあり、スピットファイアなども飛ぶので
すが、このころになると少し寒くなるので、山歩きには時期的に厳しいかもしれないですね。

【辞書ばなし】

 中国の辞書は学名表記だという話題ですが、さきほど正確なところがわかりました。
『辞海』という辞書だそうです。日本でいえば『広辞苑』に相当するものらしいですね。
米国の『ウェブスター』も学名併記だそうです。わたしは持っていませんが、OEDあ
たりにも載っていそうな気がします。関係ない話ですが、向こうは高校でラテン語を習
うんですよね。日本でも、古文なんかよりラテン語を教えてもらったほうがありがたい
のに。

 自国語で大学教育ができるというのは凄いことですね。専門用語をかたっぱしから日
本語に翻訳した明治時代の学者さんはえらかったと思います。しかしまた莫大な同音異
義語を量産する結果となったわけで、評価は功罪分かれるところかもしれません。
 日本語はもともと音素数がすくない部類の原語なのに、漢語をべたで使っては、あっ
というまに音のストックが切れてしまいます。音素数の多いスウェーデン語がうらやま
しいです。

【沙翁】

 驚きました。(^^;
 字面が西遊記の妖怪のようです。川の瀬に生息し、旅人を淵に引きずり込む妖怪爺の
イメージですね。で、夏目雅子(いかりや長介は不可)を食べようと悪だくみをするの
ですが、マチャアキの活躍によって阻止されあえなく鬼籍にはいってしまうというのが
定番の展開でしょう。あるいは水滸伝あたりの参謀系キャラかもしれません。川岸ぎり
ぎりにたてた高床の掘建て小屋に隠棲しているところを三顧の礼で軍師として迎えられ
大活躍というのが定石でしょう。

 ――わたし、ひょっとして中国古典の読み方をまちがっているのでしょうか。(^^;

【モーゼルの謎】

 『モーゼル』ですが、これは『深夜プラス1』で『マウザー』といわれると著しく興
をそぐから――ではなくて、これはフランス語読み(あるいはワロン語)ではないでしょ
うか。ご存知の通り日本陸軍は明治期にフランスのそれを参考に編成されていました。
おそらく指導に来ていたフランス人士官もいたはずです。そうだとすると、かれらは他
国製の銃器でもお国の言葉で発音しそうですから、これがそのまま定着してしまったの
ではないか、というのがわたしの説です。(^-^)
 さきほどはじめて知ったのですが、ワインのモーゼルは、綴りが『mosel』なのですね。


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Name : 始祖鳥(93) (1999/10/17/日/21/47)


コリバ・ラブラブ団の刺客
 ジャンボ、一歩さん。
 秘密結社『コリバ・ラブラブ団(すごくイヤな団名だ(^^;)』の首領として、わたしはかれ
を弁護しなければなりません。第3話『ブワナ』で、マサイ族の男にどうしてキリンヤガの王
にならないのかと問われ、コリバはこう答えています。

 『ムンドゥムグはわれわれの伝統の貯蔵庫だ。それ以上の力は求めないし必要もない』

 そう、コリバはあくまでもストイックで潔癖で孤独な、自分の美学に忠実な男なのです。
少なくとも、ハーレムを作って毎日メロンを食べる暮らしを望むような卑俗な人間ではあり
ません。
 かれのの下す判断はしばしば非情ですが、そのことに対してかれ自身が痛痒を感じていな
いのかといえば、それは違うのではないかと思います。『空にふれた少女』の終わりの、
翼を折った鳥に対するコリバの行動が変化したくだりは、読んでいて痛いです。
 これは、ハードボイルの主人公の独白そのものではありませんか。


【追伸1】
 『動物のお医者さん』で、漆原教授がケニアにいたころの話がありましたが、あの作中で
『ウィッチ・ドクター』といわれていたものは、今思えば『ムンドゥムグ』のことだったの
ですよね。(^^;

【追伸2】
 海野さんが日記ページをたたまれてしまいましたね。さみしいです。


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Name : 始祖鳥(94) (1999/10/17/日/21/48)


コリバ@キリンヤガの人気回復策として
 左手にサイコガンを持つ男『スペースコリバ(声:野沢那智)』という企画はどうでしょう。
 『宿命のライバル』クリティカル・ボーイにはンデミを配役。
 アーマロイド・マナモウキとともに、アハメド号で宇宙を駆けるの。

 ――だめ?


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Name : 始祖鳥(95) (1999/10/18/月/00/37)


駄目(笑)
コリバ・ダメダメ団の死客として追記。

男のマロンは人に迷惑をかけない範囲で許されています。
迷惑さえかけなければ、悪の組織の一員になっても右手に銃を持ってもこの旗の
下に俺は生きても空を飛んでも渡ってもお姫様を城から助け出しても許されます。
バイクに乗っても車にのってもパソコン叩いても壊しても許されます。
でも、コリバは犯罪者です。それも人に迷惑をかけないどころでない、基本的に
殺人やラチ監禁に類する犯罪者です。それを幾ら男のマロンと言おうと許されま
せん。自分が被害者だったら、しかも大いに(心情的に)なりそうなのに、と思
うともう許しようがないです。

俺は、男のマロンの為だと言えど、某人種を皆殺しにしたり地下鉄に薬を巻いた
り某幼年者を誘拐したりしたくありません。した奴を許したくもなりません。

「ここは俺の国だからはいってくんな」は、それが一人だけの城でなきゃ
許されません。

「俺の国」と「俺達の国」をはき違えた所で、彼は犯罪者です。
例え王でなくても、命令を与える側だった時点で既に。
命令を受ける側に徹する、一兵卒であったなら、又別の展開もあったでしょうが。

しかも又それを「俺のロマンだから」と言わず、「我が種族の為だ」とかぬかし
やがる。どこか似てません? 「正義の為」とか「国の為」とか言いながら無茶
苦茶やらかすあほーに。
ううう、文句なら止まらん。

追伸。
「超工事中」なだけではないのですか?

http://www.geocities.com/ippo_x/index-j.html

Name : 一歩(96) (1999/10/18/月/22/28)


キリンヤガを読む
 後れ馳せながら読んでみました。
1930年代のジョーク(byヤスパース)に『知的で、誠実で、ナチス的という3つ
の性格は両立しない』というのがあります。ナチス的というのは反民主主義
という意味ですから、この部分は共産主義、封建主義、専制主義、原理主義、
等々のイデオロギーに置き換えてよろしい。
 私が読む分には十字軍を真剣に支持するようなたがの外れた理想主義者の
物語で、ヤスパースのパラドックスに見事にはまっています。
 コリバは知的で伝統主義的ですが、誠実ではありません。葛藤が生じた場合、
彼は常にトラブルの元となった人物を犠牲にします。『これでいいのだろうか』
と自問自答しますが、それだけです。
 また、でっち上げを語って都合のいい歴史に修正するという点では知的です
が、伝統主義的でも誠実でもありません。彼の統治が崩壊するのは将にこの点で
、賢者転じて大嘘つきにまで転落します。居場所をなくした狂信者の末路は哀れで
、しかも知的であるが故に身の程を知って悪あがきができません。結局死ぬしか
ない。つまり、”潮の流れを変えようとする馬鹿”は死ななきゃ直らない。
コリバを通俗的に悪あがきさせなかったのが、この小説が受けた理由でしょう。
 西洋文明VSその他文明、というより、ヤスパースのパラドックスに実に忠実な
ストーリー、というのが私の感想です。アーミッシュやユダヤ教の厳格主義の方
が題材としてより適当と思われますが、それだとアメリカで出版できなかった
でしょうね。
 コリバはとても感情移入できる人物ではありませんが、こういったものを書く
作者の方に親近感を覚えます。クールだなあ。

Name : デモステネス(97) (1999/10/19/火/00/28)


毎度のことながら
一歩さん、デモステネスさん、お返事が遅れてごめんなさい。

 今日は休みなので、はやくお返事を書かねばと思ってはいたのですが、ふと描きたい衝動にかられてしまい、一日をタブレットとにらめっこして過ごしました。
 下の落書きが、今日の成果です。

ゾウと祈祷師


 では、これからお返事を書きます。m(__)m

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Name : 始祖鳥(98) (1999/10/23/土/21/37)


たぶれっと
突然無関係ですが、象より鯨の方が面白そうです。
ぴかさんちから「鯨にマーカつけて追跡してみるぞブロジェクト」
を手繰ってみました。
うひょー、泳いでる泳いでる(当たり前だ)。
距離表示が緯度経度で示されてます。ええと、経度1度って何キロだ?
地球の半径xπx2の360で割るんだけど……出てきませんね。はにゃ。
モービーディック、ティコ、ピーヴィー。
彼らと携帯電話(イリジウムか?)でお話出来る日も近そうで。

http://www.mysticaquarium.org/pilotwhales/pilot5.cfm

Name : 一歩(99) (1999/10/25/月/23/00)


二頭の鯨は東へ向きを変え、まだ離れずにいる
 こぶさたです。鯨サイトは私も毎日チェックしています。いまのとこ
ろ驚くような事実はないですが気になりますね。
 キリンヤガに対するデモステネスさんの引用によるヤスパースですが、
知的、誠実、ナチス的というならびは同質のものの比較ではないように
思えます。
 知性の信奉、人への誠実、特定のイデオロギーへの忠誠と同質な形に
読み替えると、ヤスパースが言うのは自由主義以外のイデオロギーは人
への誠実を含まないということになるんでしょうか。ナチス的であって
も知的かつ党への誠実を持つことはできそうですから。
 コリバは原始共同体の幻想を信じるあまりに人への誠実を失っていた
という構造をデモステネスさんは読みとったわけですね。
 私は最初の話で科学技術を否定していながら、それに依存した社会と
いう矛盾を読みとったので、キリンヤガの崩壊はほとんど必然に思えま
した。それがコリバが生きている時に起きるかどうかはわかりませんで
したけど。
 でもって、話の最後で崩壊してしまうとはまさか思わなかった。だっ
てそれじゃあたりまえすぎてドラマにならないではないですか。私にとっ
てのコリバの最終的なイメージは、あたりまえのことがわからない愚者
か、さもなければ現実に目をふさいだ理想主義者ですね。コリバ自身が
変化してキリンヤガを別の方向に導くという展開を当初から期待してい
たのですが、半分あたりでその期待が無くなるとそのあとはつまらない
と感じるようになりました。
http://member.nifty.ne.jp/CQA/PIKA.htm

Name : ぴか(100) (1999/10/26/火/22/37)


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