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ニュージーランドの野鳥


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第3回 『とりだめた写真を一部公開』 1998年4月1日執筆


 前回から一ヶ月半がたちました。とりだめたデジタル写真も増えてきたのですが、未整理のままにしておいたところ、どれがいつ撮ったものか分からなくなってしまいました。しかし、せっかく撮ったものをハードディスクの肥やしにするのももったいないので、このさいコンテンツに加えさせていただくことにしました。
 以下に、この一ヶ月半の成果(の一部)を公開いたします。

Brackbird(Turdus merula)  クロウタドリ(Brackbird:Turdus merula)のオスです。ツグミの仲間で、ニュージーランドの公園などでは非常にありふれた鳥です。第二回に簡単な説明と、メスの写真を掲載してあります。
 夕方に木の中で休んでいるところをデジタルカメラで撮影しました。光量がたりなかったため、ぶれた写真になってしまいました。
Song Thrush(Turdus philomelos)  ソング・スラシュ(Song Thrush:Turdus philomelos)です。これもツグミの仲間で、上記のクロウタドリと同属です。逆光気味の状態ではクロウタドリのメスと区別が付きにくいのですが、普通に光があたっている状態では、本種の腹は白いので、容易に見分けることができます。本種は1860年代にヨーロッパから持ち込まれました。
Black Swan(Cygnus atratus)  コクチョウ(Brack Swan:Cygnus atratus)です。
 本種もニュージーランドの在来種ではなく、1860年代にオーストラリアから持ち込まれたものです。
Starling(Sturnus vulgaris)  ホシムクドリ(Starling:Sturnus vulgaris)です。
 日本では見かけない鳥ですが、ヨーロッパから中国までと、旧大陸でもっとも分布の広い、ありふれた鳥のひとつです。例によって、本種も1860年代にヨーロッパから持ち込まれました。
Canada Goose(Branta canadensis)  カナダガン(Canada Goose:Branta canadensis)です。コクチョウよりは小さくはありますが、比較的大型の水鳥です。
 本種も名前が示すように、1870年代以降に北アメリカから持ち込まれた移入種です。
South Island Pied Oystercatcher(Haematopus ostralegus)  ミヤコドリ(South Island Pied Oystercatcher:Haematopus ostralegus)です。本種はニュージーランドの在来種ですが、固有種ではありません。この亜種はオーストラリア、南アメリカ、北半球(もちろん日本にも)と、ほぼ世界全域に分布しています。
 ミヤコドリで思い出しましたが、『伊勢物語』の一節に登場する『都鳥』は、本種ではなく、ユリカモメ(Larus ridibundus)のことであると聞いたことがあります。
Yellow-crowned Parakeet(Cyanoramphus auriceps)  イエロー・クラウンド・パラキート(Yellow-crowned Parakeet:Cyanoramphus auriceps)です。
 本種はニュージーランドの固有種で、セキセイインコよりは大きめのインコです。
 繁殖時期は8月から4月で、メスのみが抱卵します。



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